【B2プレーオフ】チームの一体感が生んだ大番狂わせ、「カルチャーが少しずつできていた」越谷アルファーズが初のB1へ
LJ・ピークがクラッチプレーヤーの本領発揮
これで残り16秒、越谷が71-70とリード。A千葉は追い詰められたが、最後の攻めを5人でクリエイトし、杉本のアタックは止められたもののオフェンスリバウンドを奪ったパードンがファウルを受けて、値千金のフリースロー2本を獲得する。ただ、このプレッシャーのかかる場面でパードンは苦手のフリースローを2本とも落としてしまい、同点さらには逆転のチャンスを逸した。 最後のファウルゲームを乗り切った越谷が75-72で勝利し、2連勝でB1昇格を決めた。安齋竜三ヘッドコーチは「最後のほう、プレーオフに入る前に上位チームのA千葉さん、滋賀さんとやった時ぐらいからチームとしてまとまってきて、カルチャーも少しずつできていたことを感じていました。それが本当に出せたゲームだと思います」と語る。 タレント力ではA千葉が上だっただろうが、昇格を懸けた大勝負で攻守の遂行力の高さ、チーム一丸の戦いができた理由を、安齋ヘッドコーチは「自分の方向にベクトルが向くのではなく『チームがどうなりたいか』に向いてやりだしたところ」と語る。「自己犠牲を払いながら、それを周りが評価できるチームにだんだんなっていった。それがこの結果を生んだという感じがしています」
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