Crossfaithが明かす魂の復活劇 傑作アルバムを支える不屈のマインド
ラウドとかメタルとかハードコアの層を厚くしたい
―ああ、ギターが最高にカッコいいです。ちょっと話は変わりますが、2月にPaleduskと一緒にオーストラリアツアーに行っていましたけど、日本のバンドが複数で海外ツアーに行くというのはあまりないことだし、すごくいいなと思ったんですよね。どういう経緯で実現したんですか。 Koie 俺と(Paleduskの)Kaitoの間で「一緒にツアー回りたいよね」っていう話をしてたら、ちょうどそういう提案がエージェントからあって、「ちょうどええやん!」って。 ―ああ、そういう話があったんですね。ではそれは別として、若手のバンドをフックアップしたいという意識はありますか。 Koie ありますね。カッコいい若手のバンドってたくさんいるんですけど、どのバンドもあんまり日の目を浴びてないというか、まだすごくアンダーグラウンドな印象があって、「何が足りへんねやろな」と思ってて。でも、俺たちもバンドを結成してファーストアルバムを出したぐらいの頃に、PTPがツアーに誘ってくれたりしたことがあったんですよね。偉そうですけど、やっぱりそういう経験が一番大事なんかなって。だから、今回の俺らのツアーでも若手のバンドをピックアップしてるし、ラウドとかメタルとかハードコアの層をグッと厚くしたいなっていうのは思ってますね。 ―やっぱり、そういう気持ちはあるんですね。 Koie 13、4年前、エレクトロが入ったメタルバンドをメジャーレーベルが青田買いしてた時期があったじゃないですか。でも、あれって今考えるとすごいことやなって。当時はそういうムーブメントがすごい嫌いやったけど、今になって考えてみたらそういうことが起きるのはそれだけ注目度が高いってことだから、またあのときみたいに盛り上げれたらなと思います。 ―Paleduskもそうですけど、最近はSiMもアメリカでのライブが好調だったりして、 日本のメタルやラウドのバンドの活動が徐々に世界規模になってきてると思います。Crossfaithは先駆者として今のシーンをどういうふうに見ていますか。 Koie シンプルにすごくいいなって思います。俺らがツアーを始めた10年前って海外ツアーをするようなバンドは本当にいなかったけど、今はサブスクとかYouTubeが広まったおかげで海外に行くチャンスが増えてるバンドがたくさんいると思うから、あと5年ぐらいしたら全てのバンドが海外行けるんちゃうかうぐらいまで状況が整うんちゃうかなと思ってるから、すごくワクワクする。そうなれば海外に日本のバンドをいっぱい連れていけるやろうし。 ―そうですよね。 Koie 前回のPaleduskとのツアーも、「こういうパッケージで来てくれ」っていう海外の人がいるってこと自体、15年前とか20年前だったら考えられない。そうやって日本の音楽全体がどんどん世界に認められていってるし、日本の音楽の影響を受けた海外のアーティストも出てきてたりして、そういうアーティストがこれからさらに増えてくるんちゃうかなって思うとすごくワクワクしますね。 ―そうやって世界の状況が変化していく中で、Crossfaithはどうやって世界のシーンと向き合っていきますか。 Koie どうしていこっかな。ずっと止まらずに海外ツアーと日本ツアーを続けてきた期間が10年ぐらいあって、 10年やらんとわからへんこともあって。今後の俺たちは、ライブはガンガンするけど、世界で勝負できる新しい音楽をもっと生み続けたいと思ってます。それを足がかりにして海外に戻ってっていう活動をしていけたらと思うんですけど、今後自分たちがどういうバンドになっていくべきかというのはこれからさらに見えてくると思うし、それを見つけるための作業が作曲やったりするので、これからもノンストップで動きまくるというよりは、自分たちの今後や未来のことを考えて動いていくと思います。 Teru 曲ができることで、「じゃあ、こういうライブができるな」とか、「こういう演出できるな」ってアイデアが出てくることもあるし、逆に「このステージに合うような曲をつくろう」って思うこともあって。実際、今回のアルバムができたことによってライブで見たい景色が自然と浮かんできたんですよ。俺たちにはもっとでけえところで、いかつい演出で、世界中のヤツらをびっくりさせたいっていう野望があるから、これからもまだ行ったことのない世界に行って、俺たちのショーでみんながエキサイトしてくれたらそんな楽しいことはないと思ってますね。 ―そうやって世界各地で見てきた景色が、来年2月に開催する主催フェスにも反映されるわけですね。 Teru それは活かしたいですね。 ―言える範囲で構わないので、どんなことを企画しているのか教えてください。 Koie 言える範囲?(笑)。まだね、なんも決まってない……は言いすぎですけど(笑)、こういうことをしたいっていうアイデアがいっぱいあって、その中からどれをやろうかな、みたいな感じです。 ―これから精査するという。 Koie そういうことです、はい。なーんも決まってないです(笑)。でももちろん、海外のアーティストは絶対に呼びたいです。 Teru これまでの経験とかを活かして、「やっぱCrossfaithのフェスやな」って思ってもらえるもんにしたいなっていうのはありますね。 Koie 他のフェスとは違うぞっていうのを見せれたらなと思います。 ―「いつメン」と言われないような。 Koie いや、でも実際、フェスのラインナップを考えたときに、「むっず……」ってなりましたよ。海外のバンドは別として、日本のバンドのラインナップは「どうしよう……」みたいな。でも、頑張ります。 ―今日話を聞いて思いましたけど、Crossfaithはここからスタートなんですね。 Koie いや、本当にそうですね。 Teru だから、最初のシングルが「ZERO」っていう。 ―ああ、そういう意味もあったんですね! 『AЯK』はそういう内面の話を聞くことでより好きになれる作品だと思います。 Koie うれしいっすね。 Teru まだまだ話せますよ! 1曲1曲にすごく思い入れがあるので。 Koie 「飲み行こか?」ってなるよな(笑)。 <INFORMATION> 『AЯK』 Crossfaith ワーナーミュージック・ジャパン 発売中 形態:CD/デジタル(ダウンロード&ストリーミング) 01. The Final Call 02. ZERO 03. My Own Salvation 04. God Speed feat. WARGASM 05. Warriors feat. MAH from SiM 06. HEADSHOT! 07. DV;MM¥ SY5T3M… 08. L.A.M.N feat. Bobby Wolfgang 09. Night Waves 10. Afterglow 11. Canopus TOUR情報 Crossfaith AЯK Japan Tour 2024 7.02 (火) – 神奈川, 川崎 CLUB CITTA’ – Paledusk 7.09 (火) – 山口, 周南 RISING HALL – Fear, and Loathing in Las Vegas 7.10 (水) – 広島, クラブクアトロ – Fear, and Loathing in Las Vegas 7.12 (金) – 岡山, CRAZYMAMA KINGDOM – See You Smile / RiL 7.15 (日) – 沖縄, 桜坂セントラル: One Man Show 7.24 (水) – 岐阜, Club-G – DEXCORE 7.25 (木) – 愛知, 名古屋 ダイアモンドホール – JILUKA 7.27 (土) – 静岡, SOUND SHOWER Ark 清水 – C-Gate / Falling Asleep 8.02 (金) – 群馬, 前橋 DYVER – Before My Life Fails 8.06 (火) – 兵庫, 神戸 Harbor Studio – ENTH 8.07 (水) – 京都, 京都 MUSE – VMO 8.09 (金) – 奈良, 奈良EVANS CASTLE HALL – KNOSIS / 裸繪札 8.15 (木) – 長野, 長野CLUB JUNK BOX – ROTTENGRAFFTY 8.17 (土) – 新潟, 新潟LOTS – ROTTENGRAFFTY / Invert Hourglass 8.18 (日) – 石川, 金沢EIGHT HALL – Age Factory / HIKAGE 8.22 (木) – 青森, 青森Quarter – キュウソネコカミ 8.24 (土) – 宮城, 仙台RENSA – Sabel Hills / SBE 8.25 (日) – 福島, 郡山Hip Shot Japan – Sabel Hills / View From The Souyz 9.12 (木) – 北海道, 旭川CASINO DRIVE – The BONEZ / JUBEE 9.13 (金) – 北海道, 札幌PENNY LANE24 – The BONEZ / JUBEE 9.16 (月祝) – 茨城, 水戸LIGHT HOUSE – Prompts 9.20 (金) – 愛媛, 松山W studio RED – ??? 9.22 (日) – 福岡, 福岡DRUM LOGOS – 04 Limited Sazabys 9.23 (月祝) – 熊本, 熊本B.9 V1 – 04 Limited Sazabys 9.26 (木) – 大阪, 三国ヶ丘Fuzz – One Man Show 9.27 (金) – 大阪, Gorilla Hall, Osaka – coldrain
Daishi "DA" Ato