ハリス氏が追加の経済政策を発表:中国に勝つための先端産業支援
「製造業ルネサンス」を掲げるトランプ氏
トランプ氏も、24日に経済政策をアピールしている。海外から米国内に生産拠点を戻す企業向けに、税制優遇や規制緩和の恩恵が受けることができる「特区」を作る構想を明らかにした。また、国内の産業、雇用を支援するため、メキシコから輸入する自動車に100%の関税を課すとした。他方で、研究開発税制をさらに拡大して、その投資費用を初年度に100%控除できるようにする税制改正案も示している。さらにトランプ氏は、米国に製造拠点のある企業の法人税を現行の21%から15%に引き下げ、研究開発費の税額控除や規制緩和の促進も図るとも説明している。 トランプ氏は、輸入品には高関税をかける一方で、国内で操業する企業への税制優遇や規制緩和を進め、「製造業ルネサンス」を実現するとしている。 (参考資料) 「ハリス氏、製造業復活へ税優遇 バイオ・AI・量子に照準」、2024年9月26日、日本経済新聞電子版 「<米大統領選2024>トランプ氏「製造業ルネサンス」提唱 外国企業誘致へ担当大使も」、2024年9月25日、毎日新聞速報ニュース 木内登英(野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト) --- この記事は、NRIウェブサイトの【木内登英のGlobal Economy & Policy Insight】(https://www.nri.com/jp/knowledge/blog)に掲載されたものです。
木内 登英