日本初「キャラクター」この先バズるのは何? おぱんちゅうさぎ、んぽちゃむ、ちいかわ、そして…
このmikko charactersはグッズやLINEスタンプなども発売しているのですが、爆発的に人気が出たのは、今年4月に発売された1回500円のカプセルトイ(ガチャガチャ)でした。mikko charactersの小さな手のひらサイズのぬいぐるみが爆売れしたのです。初日で完売が続出し、発売2週間ほどで全国的な品切れになったといいます。 というのも、Z世代の女子はネイルを新しくしたときにSNSにアップします。その際に、ネイルだけを映すのではなく、ぬいぐるみを握りしめてネイルを見せるという撮り方をする傾向があります。mikko charactersのカプセルトイのぬいぐるみは、ちょうど握りしめやすい大きさのうえ、つぶらな瞳で色に主張がないため、人形のかわいさに負けずにネイルをアピールできるというわけです。そのような背景もあって、品切れとなるまで人気が出たと思われます。
また、2023年の年末に公開されたサントリー・グリーンダカラのWebCMに登場したパペットスンスンもこれから注目のキャラクターです。パペットスンスンの動画は2019年からYouTubeで上がっています。 主人公のスンスンは青いモフモフした6歳のパペットで、学者のおじいちゃんで灰色のパペット・ゾンゾン、スンスンの友達で白いパペット・ノンノンが登場し、何気ない日常を描いた動画が「癒やされる」と人気です。アメリカの子ども向け教育番組・セサミストリート的な見た目で、ゆるふわな雰囲気があり、これから人気が出る可能性が大きいと思います。
■令和にバズるキャラクターはSNS発 最後に、もうひとつ、これからバズる可能性のあるキャラクターをご紹介します。知名度こそまだそこまで高くはありませんが、求心フレンズの牡蠣のキャラクターです。プリン、鈴カステラ、ホタテなどさまざまなキャラクターがいますが、一番人気が牡蠣になります。 求心フレンズは、もともとすべて手縫いで“ふしぎかわいい”ぬいぐるみを制作するぬいぐるみ屋さん。つぶらな瞳のふわふわな体のぬいぐるみが人気で、数カ月に一度、オンラインショップで販売するというレアな商品です。ただし、最近ではカプセルトイやゲームセンターのプライズ、アパレルのアベイルやサンキューマートなどとのコラボ商品も発売しているため、手に取る機会が増えていくでしょう。
令和に入ってからバズったキャラクターはすべてSNS発ですね。これからもZ世代がハマるようなキャラクターがSNSから出てくると思いますので、私もチェックしていきたいと思います。 (構成:高田晶子)
原田 曜平 :マーケティングアナリスト