平成最後の神戸ルミナリエ開幕「共に創ろう、新しい幸せの光を」LED電球51万個使用
平成最後の神戸ルミナリエ開幕「共に創ろう、新しい幸せの光を」LED電球51万個使用
平成最後のルミナリエ開幕──。1995年に発生した阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂、そして都市の復興・再生への願いを込めた「神戸ルミナリエ」が7日夜、神戸市中央区の旧外国人居留地、東遊園地付近で始まった。 【写真特集】平成最後の神戸ルミナリエ 見物人「この輝きで震災のことずっと伝えてほしい」
1995年12月の初開催から今年で24回目
神戸ルミナリエは、阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂と、震災の記憶を後世に語り継ぐため、1995年12月の初開催から今年で24回目を迎えた。点灯式では、点灯を待つ多くの人たちが犠牲者への黙祷を捧げた。 そして地元の小学生が、神戸の復興を願い作られた曲「しあわせ運べるように」を合唱し、一緒に歌いながら涙を流す見物人の姿もみられた。同日午後6時ごろに点灯すると多くの人から歓声があがり、ぬくもりのある輝きを眺め歩いていた。
兵庫県政150周年を迎え、LED電球使用数は昨年の40万個上回る
平成最後となる今回のルミナリエのテーマは「共に創ろう、新しい幸せの光を」。今年は兵庫県政150周年という節目を迎え、作品に使ったLED電球の数は昨年の40万個を上回る約51万個となり、さらに輝きを増した。
会社員男性「子どもに震災のことを知ってもらえたら」
神戸ルミナリエへの起点となる「仲町通り」では、ガレリアが鮮やかな回廊として続く。東遊園地では、4本の塔を有する光の壁掛け「スパッリエーラ」と光の聖堂「カッサ・アルモニカ」がセットされ、幻想的な輝きを放っていた。 家族で来たという神戸市灘区の40代の男性会社員は「私の子どもは小学生なので阪神淡路大震災を知りません。このきれいなルミナリエをみて、震災のことを知ってもらえたらいいと思います」と話していた。
また、神戸市中央区の会社員の女性(30)は「小さい時の記憶ですが、いまも地震のことは覚えています。初めてのルミナリエに感動した時のことも覚えています。あの地震を忘れてはいけませんね、私はそう思います」と話していた。