【F1】シュタイナー氏が大失態ストロールを猛批判「パパがチームを持ってるからここにいる」
F1アストンマーティンのランス・ストロールが3日(日本時間4日)のブラジル・グランプリ(GP)決勝で素人レベルの大失態を犯したことを受けて、重鎮ギュンター・シュタイナー氏が猛批判を展開した。 ストロールはまず予選で大クラッシュ。その後にチームスタッフが懸命にマシンの修復を行い、なんとか決勝に間に合わせた。 しかし10番グリッドに位置したストロールは、ウオーミングアップのためのフォーメーションラップでやらかした。雨天で路面状態が悪かったとはいえ、スピンしてしまいコースアウト。マシンは損傷してこれだけでも大きなミスだが、まだなんとかコースに復帰できる状況だった。しかしストロールは何を思ったか、そこからグラベル(砂利道)に自ら突っ込んでしまい、走行不可能に。まさかの〝0周リタイア〟となってしまった。 スタート前のフォーメーションラップは、各車ゆったり走ってマシンやコース状態の感触を確認する場。マシントラブルでスタートできないケースはまれにあるが、走り出して自らのミスでリタイアまでいくことは極めて異例だ。これでスタート時間が大きく遅れ、レース全体にも大きな影響が出た。 まさかの大失態は集中砲火を浴びているが、シュタイナー氏も厳しく糾弾した。F1専門ポッドキャスト番組「レッドフラッグス」に出演し「彼はフォーメーションラップでバカなことをしたとわかっていて、それ以上自分がやっていることをコントロールできなかった」とストロールが混乱して世紀の失態につながったと指摘。「彼はパニックに陥ったと思う。世界中から注目され、常に批判されている状況で、フォーメーションラップで愚かなことをしてしまった。次に何をするか? もっとアホなことをする。脳の故障みたいなものだ」とバッサリ斬り捨てた。 そして、もはやストロールにF1ドライバーの資格はないと主張。「私たちはみんな、彼は不幸だと思っている。彼は運転が下手だ。『パパがチームを持っているからここにいるんだ』ってね。もしパパがチームを持っていなかったら、ランスはF1ドライバーになっていなかったと思うよ」と皮肉たっぷりに猛批判。オーナーである父ローレンス氏の威光を笠に着て〝ドラ息子〟と揶揄(やゆ)されるストロールは、本来F1の舞台にいてはいけない存在だと重ねて非難した。 2026年からはホンダと組むアストンマーティン。記念すべきホンダの完全復帰イヤーに、このままストロールがドライブすることになるのだろうか。
東スポWEB