高木美帆、3000Mも制し2冠「戦いたいたいなという気持ち出た」後輩・堀川桃香の成長で闘志に火【スピードスケート】
◇26日 スピードスケート 全日本距離別選手権第2日(長野市・エムウェーブ) 女子3000メートルはこの距離の日本記録保持者である高木美帆(30)=TOKIOインカラミ=が4分6秒06で2年ぶりの優勝を果たした。 「3000メートルでもタイトルを獲得できたのはうれしい」。前年優勝の堀川桃香(富士急)を1秒61上回り、1500メートルとの2冠を達成。さすがの強さを見せた高木は素直に喜んだ。 もとより「3000メートルで強くなる、メダルを取りにいくことは視野には入れていない」と話していた。団体追い抜きなど他種目での持久力強化も見据えて3000メートルに出場したが、成長を遂げた堀川の存在に心を動かされた。 「戦いたいなという気持ちが出た」。国内のレースではもはや敵なしの状態で、3000メートルも「挑みにいくとかそういう強い気持ちで向かっていくことが少なかったりした」という高木。しかし、後輩の追い上げで闘志に火がついた。 レース内容には「最初のリズムをつくるところから5周までのフェーズで、自分が意図して取り組んだことを表現することができた」と手応えを感じた様子。それでも、「滑り込むことができていない。それは昨日(25日)の1500メートルのラスト1周にも現れている。継続して滑り込んでいかなければ」。シーズンは本格的に始まったばかり。実戦から課題を得て、高木の進化が加速する。
中日スポーツ