ガザで新生児3人が凍死 テントで避難生活
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【12月27日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区南部にある病院の小児科主任医師は、今週、新生児3人が「重度の低体温症」により死亡したと語った。戦闘で荒廃したパレスチナ自治区は、冬の寒さに直面している。 ハンユニスにあるナセル病院のアハメド・ファラ医師によると、最新の事例では生後3週間の女の子が重度の低体温症で緊急治療室に搬送され、死亡した。 女の子の父親が取材に応じ、「朝起きたら寒くて、娘が舌をかんでいた。出血もしていたため病院に連れて行き、診察してもらった。医師はこの症状は寒さが原因だと説明していた。テントの中は寒くて、他の子どもたちはいつも体調を崩している」と話した。 ナセル病院のファラ医師は、24日にも生後3日と生後1か月未満の新生児2人が重度の低体温症により死亡したと述べ、「これは、彼らがテント生活を送っているという事実によるものだ」と語った。 ガザで1年2か月以上続く戦闘によって家を追われたパレスチナ人の多くは、沿岸部のハンユニスにある避難民キャンプに身を寄せている。 「テントは寒さを防げず、夜は非常に寒くなり、暖を取る方法がない」とファラ医師は言った。 同医師によると、多くの母親が栄養失調に苦しんでおり、それが母乳の質に影響を与えているため、新生児のリスクは特に深刻である。 イスラエル気象局によると、ここ数日のガザの夜間の気温は8度まで下がった。(c)AFPBB News