1年ぶり日本代表復帰の古橋に、森保監督は「享梧の良さを生かしてほしいし、生かしてあげたい」
11月7日、『FIFAワールドカップ26』アジア最終予選(3次予選)のアウェイ2連戦に臨むSAMURAI BLUE(日本代表)のメンバーが発表された。記者会見に登壇した山本昌邦ナショナルチームダイレクター(TD)と森保一監督は次のようにあいさつした。 【全ての写真】SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督と山本昌邦ナショナルチームダイレクター 山本TD「今回年内最後の2試合、折り返し地点を迎えるので、いい成果を得て2024年を締め括りたい。2025年の戦いに向けて、みなさんに希望を持ってもらえるような戦いをしたい。アウェイ2連戦になるが、選手、スタッフがコンディション万全に試合に臨めるよう万全のサポートをしていきたい」 森保監督「この11月、アウェイで厳しい環境での2連戦になる。サポーターのみなさん、我々を応援してくださるすべての方々とともに戦い、この2連戦を2連勝できるよう最善の準備をして戦っていきたい。FIFAランクや最終予選での戦いを見て、日本が有利に思われる方もいると思うが、アウェイで厳しい戦いになると思っている。その厳しい戦いを2連勝できるようともに戦ってほしい。今回のアウェイの2連戦はDAZNさんが無料配信で我々の戦いを配信してくださるということで、我々も世界一に向けて、目の前の一戦に全力を尽くす姿を見せていきたい」 SAMURAI BLUEメンバー27名は以下の通り。 【GK】 大迫敬介(サンフレッチェ広島)8試合6失点 谷晃生(FC町田ゼルビア)2試合0失点 鈴木彩艶(パルマ・カルチョ/イタリア)14試合9失点 【DF】 長友佑都(FC東京)142試合4得点 谷口彰悟(シントトロイデンVV/ベルギー)32試合1得点 板倉滉(ボルシア・メンヘングラートバッハ/ドイツ)33試合1得点 町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)14試合0得点 橋岡大輝(ルートン・タウン/イングランド)9試合0得点 瀬古歩夢(グラスホッパーCZ/スイス)3試合0得点 菅原由勢(サウサンプトンFC/イングランド)13試合1得点 高井幸大(川崎フロンターレ)1試合0得点 【MF/FW】 遠藤航(リバプールFC/イングランド)65合4得点 伊東純也(スタッド・ランス/フランス)58試合14得点 南野拓実(ACモナコ/フランス)63試合23得点 古橋享梧(セルティック/スコットランド)21試合5得点 守田英正(スポルティングCP/ポルトガル)38試合5得点 大橋祐紀(ブラックバーン・ローヴァーズ/イングランド)0試合0得点 鎌田大地(クリスタル・パレス/イングランド)36試合8得点 三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)24試合8得点 小川航基(NECナイメヘン/オランダ)7試合7得点 前田大然(セルティック/スコットランド)20試合4得点 旗手怜央(セルティック/スコットランド)9試合0得点 堂安律(SCフライブルク/ドイツ)54試合10得点 田中碧(リーズ・ユナイテッド/イングランド)29試合8得点 中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)13試合8得点 久保建英(レアル・ソシエダード/スペイン)39試合5得点 藤田譲瑠チマ(シントトロイデンVV/ベルギー)2試合0得点 ※所属クラブの後の試合・得点(失点)は国際Aマッチの数字 エース上田綺世の戦線離脱を受けて、1年ぶりに招集される古橋の評価を問われると、森保監督はこうコメントした。 「代表への招集はここ最近できていなかったが、彼のプレーは常にできる限りスタッフが現地でセルティックの試合を見て、我々が映像で確認してきた中で、私が言うまでもなく、セルティック、ヨーロッパで結果を出している。チームを勝たせる存在感あるプレーを見せているので招集させてもらった。ケガの上田の代わりと思われるかもしれないが、そうではなく、候補選手として見た中で、今回選ぶべき選手として選んだ。彼の特徴はゴール前でピンポイントで結果を出す、仕留めること。ゴール前で彼の良さを出してほしいし、チームとしても彼の良さを出せるように活動していければと思う。ゴールに向かうだけではなく、中盤の起点となって、もう一度ゴール前に侵入していくプレーも確認できている。我々にとっても得点を取ってもらう環境作りをするとともに起点となる動き、前線からの守備など今セルティックでやっているプレーを出してもらえればと思う」 上田不在の中での戦い方を聞かれると、指揮官はこのように答えた。 「それぞれの良さを出していく。FWは上田、小川、大橋、古橋とともに、前田もできる。ターゲットタイプ、背後へ抜け出す、クロスに合わすなどFWのタイプは分かれるが、チームの戦い方の優先順位は変わらない。まずボールに奪った瞬間、相手の背後へ配球するのは変わらない。小川であれば、上田とちょっと違うポストプレータイプであり、享梧はクロスをピンポイントで合わす。優先順位はまず相手の背後を狙う、それができながれば前線からのプレス、FWの特徴は変わるがチームの戦い方が変わるわけではない。FWだけではなく、中盤にもタイプが違う選手がいるが、ベースの戦い方がありながら、選手の特徴を生かせるようにしていきたい」 古橋が代表では20試合に出場して4得点とそのポテンシャルを発揮できてない点を指摘されると。 「彼個人の良さの生かすことができれば、チームとしてもいろんな攻撃のバリエーションを持って戦えるようになるのでチーム力も上がるし、彼の良さも生きる。享梧の良さは背後に抜け出すところ。DFラインギリギリのところで駆け引きして一気に抜け出すダイレクトプレーを生かしてほしいし、生かしてあげたい。そのためには我々が押し込んでプレーし、DFラインギリギリで駆け引きできる状況に持っていきたいと思っている」