1年ぶり日本代表復帰の古橋に、森保監督は「享梧の良さを生かしてほしいし、生かしてあげたい」
今回の1戦目となるインドネシア戦は通常の木曜日開催ではなく、金曜日開催になることについて、山本TDが次のように説明した。 「今回は我々には欧州でプレーする選手が多く、インドネシアにも多くいる。お互いにより良いコンディションでより良いサッカーを見せたいという思惑が一致した。日程を変更するには困難があり、すべて整えるのは難しい作業だが、インドネシア協会といい関係があるから、こういう調整ができている」 準備期間が1日増えた森保監督はその恩恵を口にした。 「まずインドネシア戦に向けて1日長く活動できるということは我々にとって非常にありがたい。まず現地のコンディションに慣れるために、欧州とも日本とも気候の違いがあるので、コンディションを合わせられる時間が多いことはより良いコンディションで試合に臨めると思う。戦術的な部分でも練習の回数が1回多く、ミーティングの回数も1回多く取れることで、我々のコンセプト、試合の戦い方をより共有できるように有効に使いたい。選手がより思い切ってプレーできるようにチーム戦術と役割の部分をピッチ上、ピッチ外で深掘りしたい。 次の中国戦は1日準備が少なくなるが、まず第1戦に向けてチームで早く共有することが大事だと思うし、コンディションを整えるのが大事だと思っている。これまでは1戦目から2戦目に向けて、試合後すぐに移動することでいいコンディションを作ってきたが、今回はすぐ移動ではなく、選手を休ませて翌朝出発した方がいいという判断で決めさせてもらった。チャーター機を用意してもらっているので、トランジット等のストレスはかからないので、大変ありがたい」 森保監督は27名のメンバーの半数以上を帰化選手が占めるインドネシアを警戒する。 「『ワールドカップ』の出場権枠が広がったことで、『W杯』に出るための強化をする国が多くなった。インドネシアも素晴らしい強化をしてきて、これまで以上に力を付けてきている。もともと熱狂的なサッカー文化があり、インドネシアにルーツがある選手が帰化し、強化の一環としてやってきた。欧州で活躍している選手、非常に力がある選手が今インドネシア代表のスタメンのほとんどのポジションで活躍している。我々も欧州で活躍する日本人も多いが、同じくらい活躍している選手がいると把握しているし、厳しい戦いになると覚悟して準備していきたい」 インドネシアの印象を質問された森保監督は? 「インドネシアは堅守速攻もできれば、前から激しいプレスを掛けて相手のやりたいことを潰してゴールに向かうこともできるチーム。これだということを決め付けてはいけない。なぜなら、毎回の活動で帰化選手がどんどん増えて、その選手の特徴を生かして、チームにプラスしながら準備しているので、決め付けて考えてはいけないと思う」 森保監督は2連勝で来年につなげたいとキッパリ。 「来年に向けて、厳しい戦いになると思うが、アウェイでの2連戦を2連勝で終えたいと思っている。我々が来年アジア予選を突破していくために、確実に前進するために我々が勝利をつかめるように全力を尽くしたい」 『W杯』アジア最終予選・インドネシア代表×日本代表は11月15日(金)・ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム、中国代表×日本代表は11月19日(火)・廈門白鷺体育場にてキックオフ。2試合ともDAZNにて無料ライブ配信。 取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)