バルセロナDFイニゴ・マルティネス「ハイラインは自殺行為ではなく強み。プレスがはまらないときにDFラインを上げるのが無謀なんだ」
25日のチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第5節、バルセロナはホームでのブレスト戦に臨む。前日会見に出席したDFイニゴ・マルティネスは、終盤に追いつかれた前試合セルタ戦(2-2)から、チームが勝利を取り戻す必要を訴えている。 「ビーゴで起こったことを消化するのは難しかった。僕たち次第となっていた展開で勝ち点2を失ってしまったんだからね。監督もチームも怒りを感じているが、それもフットボールなんだ。誰の責任でもないが、しかしチャンスを逃してしまったね」 「次の試合ではフィジカル的にとてもハードなチームと対戦する。ブレストはリーグ・アンでこそ中位にいるが、CLでは良い調子を維持している。少しでも気を抜けばツケを払うことになるだろう。ボールをコントロールすることが重要だし、しっかりと勝ち点3を獲得したい」 バルセロナは0-1で敗れたレアル・ソシエダ戦、そしてセルタ戦で幾度もハイラインを破られた。オフサイドトラップを仕掛けることを前提としたハイライン戦術は自殺行為ともされるが、イニゴ・マルティネスはその指摘を一蹴している。 「DFラインの高さについて話すとき、僕たちは間違いを犯している。自殺行為は相手へのプレスがはまっていないのにラインを上げることにほかならない」 「DFラインを上げるべきときは、相手をちゃんと圧迫しているときだ。そうできず前を向かせてしまっているときには、少し後退しなくてはならない。うまくプレスがはまっていなければ、後衛が苦しむことになるんだよ」 「僕たちがそうするのと同じく、相手だってバルセロナの試合を分析している。だけどプレスがうまくはまれば、彼らが僕たちの背後にボールを入れるのは難しくなる。こちらのGKが前に出ることができるからね。逆にこちらがインテンシティーを落とせば、相手は危険な場面をつくり出すことができる。とにかく、僕たちは少ししかチャンスを許していない。ハイラインはチームの弱点ではなく強みになっているんだよ。僕たちは高いDFラインを保たなければならない」 巧みなラインコントロールと正確なフィードによって、ハンジ・フリック監督率いるバルセロナで絶対的レギュラーとして活躍するイニゴ・マルティネス。同指揮官からの信頼をひしひしと感じているようだ。 「彼は僕のことを最初から信頼してくれた。自分をレギュラーとして扱いたいと思ってくれたんだ。彼は僕を評価し、僕も彼のことを称賛している。全員でプレーを楽しみ、タイトルを勝ち取れたらいいね」