愛知・名古屋の路上アーティストに「ライセンス制度」導入へ
路上アーティスト「マナーには十分気をつけて演奏している」
街を歩けばさまざまな場所で見かける、路上アーティストの姿。名古屋市内を見ても、名古屋駅のナナちゃんストリートや金山総合駅の南口エリア、栄のもちの木広場など、路上ライブが定番化されているスポットは多い。しかし、路上演奏は気軽に音楽にふれられる場となる一方で、騒音や場所取りによる苦情騒ぎは付いて回るという。 名古屋市内で活動する音楽グループに話を聞くと、路上での演奏に対し「(苦情などを理由に)演奏を中断するのはいちばん避けたい。それ故にマナーには十分気をつけて演奏している」と話す。また「ライセンスのことはアーティスト仲間の間でも話題になっている。条件によって申請したいとは思うが、雨などの理由で演奏が行えなくなった場合に、柔軟な対応をしてもらえるかが心配。まずは制度の詳しい内容を知りたい」と続けた。また「機材や場所など制限が厳しい場合は、特に必要性を感じない」などと、戸惑いの声も多く聞かれる。 同制度の認定証を得られれば、市が新たに用意する場所の中から条件にかなったところで問題無くパフォーマンスが行える。同制度はこれまでの活動に対して何らかの新たな規制を加えるものではなく、あくまで「アーティストの活動の場を広げるための制度」と言えそうだ。だが、アーティストにとってはまだ見えない点も多く、今後の活動の方向性に一抹の不安を抱えているようだ。 5月ごろにアーティストの募集、夏の実演オーディションを実施。秋には合格者によるパフォーマンスが展開される予定。