足裏・かかとのガサガサやささくれの原因は? 角質ケアなどおすすめの対処法
【原因②】かかとの水虫(白癬菌)
「水虫」と聞くと、指の間の皮がむけたり、ジュクジュクしたりするイメージがあるけれど、かかとの水虫はそうした症状が出ないことも多いのだそう。保湿ケアをしてもなかなか改善せず、水疱や虫食いのような皮むけがあるなら水虫の可能性大。また、皮膚は体からのサインが現れやすい場所なので、内臓関連の疾患や内服薬の反応として肌にトラブルが現れることも。
対策|最低でも3カ月はしっかりと治療を
保湿をしても改善されないようなら、まずは皮膚科へ。水虫検査で診断が出た場合は、処方された治療薬を最低でも3カ月間継続すること。そのときに重要なのが薬の塗り方。薬を塗る際、手の指の第一関節分が片足分の目安。たとえ目に見える症状が現れていなくても白癬菌に感染している可能性があるので、足趾の間やかかとをはじめ、足裏から足首までの範囲すべてにしっかり塗り込んで。
【原因③】足裏にかかる体重バランスの乱れ
足裏のかかと・親指・小指の付け根の3点を結ぶラインはアーチ状になっていて、体重を支えるクッションの役割を果たしています。ところが、女性は男性に比べて筋肉が柔らかい上、加齢や運動不足などによって筋肉が減ると、歩く時に足裏のアーチや体のアライメント(骨や関節の配置)が崩れる原因に。その結果、かかとに体重の負荷がかかりやすくなり、足裏が圧迫されたり擦れたりしてガサガサが悪化。また、外反母趾やハンマートゥなどで足の指が縮こまって上手く使えない人も、かかと側に体重がかかりやすいのだそう。
対策|かためのインソールでアーチを復活
足のアーチが崩れてかかとに負荷がかかっている人は、アーチを元に戻すためのインソールを使うのがおすすめ。インソールは体重を支え、アーチの形を整えるためのものなので、柔らかい素材では効果なし。桑原先生のクリニックでは、国家資格を持つ義肢装具士が常駐していて、医療保険で製作することが可能。体重のバランスや歩き方などを見直すリハビリ科も設けています。 イラスト/本田佳世 構成・文/国分美由紀 企画/有住美慧(MAQUIA)