アジア最高額は? ACLEクラブ最新市場価値ランキング4位。ティキ・タカ復活!? アジアを代表する強豪
2024/25シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)が開幕した。近年はキャリアの晩年を迎えたベテランだけでなく、これから最盛期を迎える注目の若手選手もアジアのクラブへ移籍するケースもあり、アジアの注目度は急速に高まっている。今回はACLE出場クラブの最新市場価値ランキングを紹介していく。※情報サイト『transfermarkt』が算出した金額を参照。金額が並んだ場合の順位はサイトに準拠。データは9月23日時点
4位:アル・サッド(カタール) 監督:フェリックス・サンチェス・バス 24/25リーグ戦成績:7位 総市場価値:7003万ユーロ(約112億円) 最高額選手:モハメド・カマラ(市場価値:2000万ユーロ/約32億円) AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)出場クラブの市場価値ランキングの4位は、総市場価値7003万ユーロ(約112億円)を記録したカタールのアル・サッドだ。 いまではサッカー界で高い注目度を誇っている中東勢だが、世界が目を向けるきっかけとなったのが2010年代のアル・サッドだった。豊富な資金力を活用してラウール・ゴンサレスやシャビ・エルナンデスといったスペイン代表のレジェンドたちを招き入れると、“ティキ・タカ”(バルセロナやスペイン代表が用いたプレースタイル)の再現に挑戦した。 スペインの知見を積極的に取り入れたアル・サッドは順調にタイトル獲得を重ね、カタール・スターズリーグ(カタール1部リーグ)の優勝回数を通算17回まで伸ばした。また、“ティキ・タカ”以前ではあるが、2011年にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)も一度制しており、アジアを代表する強豪クラブと言えるだけの実績がある。 選手および監督としてクラブに貢献したシャビが2021年11月に古巣バルセロナへと去ってからも、アル・サッドはスペイン・コネクションを継承している。今年7月には、バルセロナのユースコーチやカタール代表指揮官を歴任してきたフェリックス・サンチェス・バス監督を招聘。 “ティキ・タカ”信奉者ではなく、どちらかと言うと守備的な戦術を好むタイプではあるものの、ロングボールを多用せずに守備ラインからじっくり展開していくことを求める側面もある。近年、アル・サッドはACLのようなアジアの頂点を決める舞台で好結果を残せていないが、新たな歴史の1ページを開いたACLEでは初代王者の座を射止めることができるだろうか。
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