聞こえづらさを感じたら補聴器の検討を!「筋肉貯金」「手間貯金」「耳年齢貯金」とは?聞こえにいいレシピもご紹介
◆75 歳まで働くための3つの「貯金」 医学博士・管理栄養士の本多京子先生は、75歳現在も、住んでいるエリアでボランティアで料理教室の講師をしたり、栄養や食に関する著書を多数出版するなど、多方面で活躍されています。 本多京子先生は、『75 歳まで働くための3つの「貯金」』として「筋肉貯金」「手間貯金」「耳年齢貯金」を挙げています。 (1)筋肉貯金:あえて階段のある家に住む 「階段のある家に住むことで毎日の生活で知らず知らず筋肉貯金ができます」(本多先生) (2)手間貯金:下ごしらえはまとめて 「手間がかかる料理の下ごしらえは、まとめています」(本多先生) (3)耳年齢貯金:ラジオと朗読を活用 「最近は目が疲れるので、ラジオや耳で聞く朗読を聞き流しています。最近では耳で楽しむぞわぞわラジオなどラジオで音を楽しむ番組も登場。聞くだけなら何かをしながら同時にできるので、時間を有効に使えます」(本多先生)
◆「手間貯金」と「耳年齢貯金」を意識したレシピ 本多先生によると、料理するときの音や、歯ごたえのよいものを食べたときの音も聴覚への刺激になるそう。毎日の料理と食事を通して聴力の衰えを防止しましょう。 【3 分以下で作れる!冷凍ブロッコリーとツナ缶の簡単さっぱり和え】 (材料)2 人分 ・ツナ缶 1 缶 ・ブロッコリー 手のひらに乗る程度 ・ポン酢 適量 ・ローストしたアーモンド 適量 (作り方) (1)買ってすぐに冷凍しておいたブロッコリーを常温で解凍 (2)ツナ缶とポン酢を合わせ、仕上げにローストしたアーモンドをかける *アーモンドのサクサク・カリカリの食感や音が五感を刺激します 「ビタミンA(カロテン)・C・Eが豊富な冷凍ブロッコリーと、必須脂肪酸の一種で、血管や血液の健康をサポートする働きがあり、動脈硬化の予防に役立つIPAやDHAが多い魚缶をつかった簡単レシピです。アーモンドはビタミンEの含有量が高く、サクサク・カリカリとした食感や音も五感を刺激します」(本多先生) 【納豆のサクサク餃子】 (材料)2 人分 ・餃子の皮 12 枚 ・納豆(ひきわり) 2 個(90g) ・韓国のり(細かくしたもの) 適量 ・スライスチーズ 2 枚 ・小麦粉 大さじ 1/2 ・水 大さじ 1/2 ・油 適量 ・グリーンリーフ(サラダ菜など) 適量 (作り方) (1)小麦粉に水を加えて混ぜて小麦粉のりをつくり、スライスチーズは1枚を6等分に分けておく (2)納豆に韓国のりを加えて混ぜておく (3)餃子の皮に、スライスチーズをのせ、(2)を等分に分けてのせてから(1)の小麦粉のりを周囲に塗って半月状に包む (4)フライパンに適量の油を熱して(3)を並べ、両面を中火でカリッとするまで焼く (5)グリーンリーフなどを添えて皿に盛り、包んで食べます *ポン酢醤油やスイートチリソースなどお好みの調味料を添えて 「大豆には、神経伝達物質のアセチルコリンの材料となるレシチンが多く含まれています。また、大豆を発酵させることによって増えるビタミン K は、骨の目減りを防ぎ、貯金を増やします。餃子の皮で包んで焼くことで生まれるサクサク感もおいしさの一つです。納豆に韓国のりのほかに、桜エビやキムチなどを加えて作っても。グリーンリーフなど緑色の葉野菜で包んで食べれば、ビタミン類も増えます」(本多先生) 監修 GNヒアリングジャパン株式会社 医学博士・管理栄養士 本多京子
「婦人公論.jp」編集部