ローソンとシートを争うリカルド、バクーで輝きを示せず、意気消沈。発表が近づいているとレッドブル首脳
RBのダニエル・リカルドは、F1アゼルバイジャンGPを終えた後、非常に落胆した様子だった。レースで物事がうまくいかなかったからだが、レッドブル首脳陣が彼を来年のラインアップから外すことを決めた可能性もある。 【写真】リアム・ローソン、角田裕毅、ダニエル・リカルド(RB) レースの展開について語るリカルドは、意気消沈していた。 「ハードタイヤでスタートしたので、長く走り続ける選択肢があった。でも、ミディアムタイヤを履いているドライバーたちよりも早くグレイニングが出た。その時、長い午後になると分かった」とリカルドは語った。 「オーリー(ベアマン/ハース)は、僕より早くグレイニングが発生したと思う。数周、彼との差を縮めた期間があった。彼のすぐ後ろを走り、『よし、簡単に追い越せるぞ』と思ったのだが、彼のすぐ後ろについた途端、僕のタイヤにグレイニングが起こり、彼のグレイニングは解消したようだった」 リカルドにとって、その後のレースは辛いものだった。経験豊富なリカルドが、これまで直面したことがないようなひどいグレイニングに見舞われたのだ。 「ミディアムタイヤを履いたドライバーにも抜かれた。僕の方が2、3秒遅いと感じた。そういう状態がレースの間ずっと続き、少なくとも10周はグレイニングにとても苦しんだんだ。正直、どんどん悪くなっていると思った」 「『たぶんもうピットインするしかない』と思ったけれど、チームから『何台か、解消したマシンもあるから、スイッチでバランスを調整して、やれることをやって、どうなるか見てみよう』と言われた。そしたら突然、ある周でペースが1秒速くなり、次は0.5秒速くなり、その次は1秒速くなるといった感じで、4秒もの違いが出たんだ」 「今までグレイニングを経験したことはあるが、こんなことは初めてだった」 「どのエリアで苦戦したのかを確認する必要がある。自分たちが他よりグレイニングがひどく、そして長く続いた理由を理解しなければならない。それが原因でチャンスを失ったのだから」 バクーでレッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、ドイツ語メディアに対して、RBのセカンドドライバーについてコメントした。角田裕毅の2025年残留は確定しているが、チームメイトとしてリカルドが残留するのか、リザーブドライバーのリアム・ローソンが昇格されるのか、注目が集まっている。 マルコは、「まだ9月だが、シンガポール以降、正確な考えが分かるだろう。2番目のシートがどうなるのか、明確になる」と発言した。 ローソンの将来の契約に関するオプションの期限は9月15日だったともいわれており、ローソンは、レッドブルから来年RBのレースドライバーになることを正式に伝えられた可能性がある。もしそうであれば、リカルドは今年でF1キャリアを終えることになるだろう。 [オートスポーツweb 2024年09月18日]