「手を抜くことは1秒もなかった」Uー23のエース・細谷のすごさを柏U―18在籍時の監督が語った
◆サッカー男子パリ五輪アジア最終予選兼U―23アジア杯 準決勝 日本2ー0イラク(29日・ドーハ) 【イラスト】大岩ジャパン、パリ五輪出場決定 注目の本大会組み合わせ 【ドーハ(カタール)29日=後藤亮太】「大岩ジャパン」のエースFW細谷真大(まお、22)=柏=が“パリ五輪決定弾”だ。準決勝のイラク戦に1トップで先発。0―0の前半28分に裏への抜け出しから冷静に右足で流し込み、8大会連続五輪出場に貢献した。 細谷が柏U―18に在籍していた時に監督を務めていたJ1町田の山中真コーチ(35)は、毎日の練習に黙々と取り組む姿に一目を置いていた。「彼がサッカーと向き合う時は、いつも100%集中している状態。手を抜くことは1秒もなかった。そこが彼の一番いいところ」と振り返る。 高3時には2種登録されてJ2デビューを果たした。トップの練習に参加する機会も増えたが、ユースに戻ってきても、愚直な性格は変わらなかった。チームを背中で引っ張った。「試合中に味方を鼓舞するような熱さを表に出すタイプではないんですけど、プレーで語れるというか、体も張れるし、必要なところではたくさん走ってハードワークできる。そういう男なんですよね」。「大岩ジャパン」のエースは、どんな時も最前線で戦い続ける。
報知新聞社