黒猫にタキシード猫がぞくぞくと現れた…さすが紳士の街ロンドン
こんにちは。世界を旅する犬猫写真家、新美敬子です。今回は、イギリスの首都ロンドンと、隣国アイルランドの首都ダブリンの猫たちです。 【猫写真18点】ロンドンで出会った猫の多くが、黒猫とタキシード柄、しかもオスでした、不思議! 門の上にいる黒猫が遠くから見えました。近づいて話しかけると、「聞きなれない発音だな」というような表情をしました。 歩いていくと、また黒猫がいました。煉瓦の色に似合っています。同じ家で飼われている2匹ですが血縁関係はありません。 手前がスクラッチ(オス2歳)。子猫のときからあちこち引っ掻いて(スクラッチして)ばかりなので、その名前が付けられました。後ろにいるのは、ミニー(メス6歳)です。
ポートベロー(ノッティングヒル地区の通り)の商店街を歩いていると、ステキな洋品店のウインドーがありました。商品の上に猫が乗っていても、おかまいなしです。店員さんによると、「猫の好きなように自由にさせておきなさい」とオーナーからいわれているそうです。 ポートベロー商店街を囲む住宅街で出会った猫も黒猫でした。 「猫を撮っているの?」と話しかけてきた女性に「はい。今日、何匹かの猫に会いましたが、全て黒猫でした」というと、科学者を名乗るその人は「黒猫の毛色が遺伝する力は強い。雑種の猫が交雑を続けていくと、75%の確率で黒猫になる。だからこのあたりは黒猫だらけなのよ」と説明しました。 それは変だなあ、そうしたら全世界の猫は真っ黒になっているはずでは? と思いながら、その会話をメモしていると、真っ黒でツヤッツヤな猫が足元でこちらの様子をうかがっていました。
次に出会った猫は、素敵なタキシード模様でした。「お名前はタキシード?」と声をかけたら、途端にキリッとして、「それが何か?」とニヒルな表情になりました。 こちらのタキシードは襟の形がきれいです。「きれいなタキシードの毛並みが、ステキね~」と声をかけると、シッポの先だけ上げて返事をしてくれました。「よくそういわれるんだよ」という意味だったと思います。 こちらのタキシードくんも、ツヤッツヤでした。ロンドンで出会った猫の多くが、黒猫とタキシード柄、しかもオス、というのが不思議です。 タキシード模様でないけれど、白と黒の割合が半々のこの猫は小柄なメスで、可愛いポーズをとってくれました。