任天堂、ピーチ姫が主人公の「プリンセスピーチ Showtime!」が映す意味深い一手 かわいらしいけど「ガチのアクションゲーム」
身体を使って行うフィジカルスポーツでは男女差が出やすいようだが、テレビゲームは性差関係なく楽しみやすい遊びだ。しかし、それでも男性向けであることが目立つのは否定できない。 【画像で見る】「プリンセスピーチ Showtime!」 舞台上で敵と戦うピーチ姫 eスポーツでは女性プロが少ないとされるし、古典的なRPGは男性が世界を救う英雄譚と描かれやすい。もちろん昨今は女性主人公のゲームも増えているし作品の方向性もさまざまだが、完全に意識が変わったわけではないだろう。 例えばAmazonで女児向けゲームを検索してみると、ペットを飼ったりおしゃれしたりするものが多い。とは、いえおもちゃの広告でも性差を押し付けることは避けられているわけで、小さな女の子でもいろいろなゲームを遊んでいいのである。銃を撃つシューターゲームや、激しいアクションが楽しめる作品も楽しんでいいはずだ。
そんな考えを現実にしたようなソフトが、任天堂から2024年3月22日に発売されたNintendo Switch用の『プリンセスピーチ Showtime!』である。 『プリンセスピーチ Showtime!』を開発したのはグッド・フィール。もともと難易度が低くのんびりとした世界を重視した「より多くの人が遊べるアクションゲーム」を手掛けてきた会社だが、今回はさらなる一手を仕掛けている。 本作は「スーパーマリオ」シリーズでおなじみのピーチ姫を操作し、さまざまな困難を乗り越えていくアクションゲームだ。舞台は劇場で、騎士やカンフーマスターの役になりきって戦いを繰り広げていく。
全般的に低年齢向け、かつ華やかな要素が多くなっている。やられにくい難易度になっているし、それでも難しい場合は救済要素も用意されている。また、ピーチ姫がパティシエになったりもするし、彼女のドレスを着せ替えることもできる。 しかし最も重要なのは、「本作の根底がアクションゲームである」ことだ。 ■「パリィ」や「ジャスト回避」を採用 前述のように、本作ではピーチ姫がさまざまな役に変身してアクションを楽しむことになる。役ごとにアクションの要素はさまざまで、カウガールであればロープを活用してタルを投げたり、スーパーヒーローになって車を持ち上げて投げたりできる。