着用できるのはただひとり! 日本チャンピオンジャージを賭けた年に一度の大一番【Cycle*2024 全日本自転車競技選手権大会 ロードレース:プレビュー】
国際自転車競技連合(UCI)によって、6月最終週末を基本として定められているロードレースの国内選手権。今年はパリ五輪開催にともなうレーススケジュール調整で、1週前倒しでの設定に。世界的に、6月20日頃から23日にかけて国内王者をかけた戦いが繰り広げられる。 日本も例外ではなく、6月21日から23日までの日程で全日本選手権を開催。昨年と同じく、静岡県伊豆市・日本サイクルスポーツセンターを舞台に熱戦が期待される。
期間中に開催されるレースは以下の通り(競技プログラム順)。 6月21日(金) 個人タイムトライアル 男子U23(25km)、女子エリート+U23(25km)、パラサイクリング(15km、10km)、男子エリート(30km) 6月22日(土) 個人ロードレース 男子U23(112km)、女子エリート+U23(88km) 6月23日(日) 個人ロードレース 男子マスターズ30~39歳+40~49歳(56km)、男子マスターズ50~59歳+60~69歳、女子マスターズ(32km)、男子エリート(160km)
本記では、6月23日に行われる男子エリートロードレースをメインにプレビューしていく。
160kmで争われるレースは、8kmコースを20周回。平坦区間がほとんどない、アップダウンが連続するレイアウトが大きな特徴だ。急勾配の登坂が控える一方で、下りの距離が長いこともあってプロトンの人数が終盤まで絞られにくい傾向は、昨年のレースで実証されている。終盤抜け出した4人がそのまま優勝争いへと転化したように、脚を残して一気に流れを呼び込める力を持った選手に有利となることだろう。
前回大会では、JCLチーム右京勢がワン・ツーフィニッシュ。4選手による優勝争いに山本大喜と岡篤志を乗せ、最終盤で山本が独走。岡がライバルの抑えに回りながら、最後は2位争いを制した。今年もこの2人に、先のアジア選手権で日本代表入りした小石祐馬、ベテランの増田成幸と石橋学も加えて、戦力としては最も充実しているといえる。
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