日本4位のボディビルダーにしごかれた24歳 初コンテストで金メダル
「元は筋トレ超ライト層で、『お尻のラインをきれいにしたいな』というくらいの気持ちで週に一度程度ジムに通っていました。昨年、大会出場経験者の友人と合トレしてからトレーニングの楽しさにハマり、本格的にボディメイクを始めました」 【写真】筋肉と女性らしさの融合した市川渚沙さんのメリハリボディ
6/1(土)、一足早く常夏のボディを作り上げた男女が集結するボディコンテスト、サマー・スタイル・アワード名古屋ROOKIE CHALLENGE CUP予選にて、ビキニモデル部門優勝を勝ち獲った市川渚沙(いちかわ・なぎさ/24)さん。決意からたった1年で表彰台を制したボディメイクとは。 「大会出場を決意したときにパーソナルを依頼したのが、日本でボディビル4位の実績を持つ杉中一輝選手です。杉中選手とは専門学校時代の同期で、相談するうちにしっかり指導を受けてみたいと思いました」 トレーナーである“豆タンク”こと杉中一輝選手は日本屈指のハードトレーニングをする選手として知られる。市川さんのトレーニングもまた、非常にハイレベルな内容であった。 「たとえば脚だと、バーベルスクワット77.5kgを10回で3~5セットに始まり、ブルガリアンスクワットも60kg超で行います。そこからルーマニアンデッドリフト、ヒップスラスト、レッグプレスで締めます。最初はフリーウエイトで追い込み、最後はフォームの崩れにくいマシンで仕上げる形です」 不屈の熱意でトレーニングは順調に成果を上げたものの、立ちはだかったのは減量の壁だった。 「初めての減量というプレッシャーからのストレスで生理が止まってしまって、何をしても絞れないという状態になってしまいました。相談を重ねた結果、ホルモンバランスが回復するまでは一旦メンタルとボディコンディションの保全を最優先にして、身体機能が正常に戻るまでストレスの緩和に注力しようということになりました」 一人でいると塞ぎ込んでしまうため実家に帰って家族とともに団欒の食卓を囲み、日々の食事のフィードバックを受け安心感を得る。また、トレーニングを週6日から3日に減らすなどの工夫を重ねた結果、体調は安定し生理機能の回復とともにストンと体重が落ちたという。 「ルーティンに囚われすぎず、勇気をもって撤退することも必要なんだという学びがありました。どんな状況でも素直に言えて、親身に相談に乗ってくれ当日も舞台裏でサポートに徹してくれた杉中トレーナーという存在があったからこそ結果が出せたと思います」
紆余曲折を経て金メダルを獲得した市川さんは、さらなるクオリティアップを目指して12月8日の全国上位者の決勝大会となるROOKIE CHALLENGE CUP決勝に臨む。 「少し増量を挟んでトレーニングの質と重量を追い求めてから、また調整に入ります。最高の結果を目指して精一杯やりきりたいと思います」
取材:にしかわ花