40代前半でも更年期症状が出ることってある? 気になる不調の対策法を専門家が解説
Over40の“不調”どーにかしたい! 病気ってほどじゃないけれど気になるあれこれ <体全般の悩み>
Over40になると、病気というほどではないけれど不調が出てくるもの。腰痛、肩こり、更年期症状など、気になる不調の対策法をプロに聞きました。 【写真】腰痛、肩こり、更年期症状など、気になる不調の対策法
お話を伺ったのは…
●内科医・漢方専門医 陣内厚子先生 東京女子医科大学附属 東洋医学研究所 非常勤医師。現代西洋医学、東洋医学の両面から診療を行う。 ●婦人科医 福山千代子先生 MET BEAUTY CLINIC院長。婦人科と美容医療の両面から女性の健康と美をサポート。メディアでも活躍。
Q.ちょっとしたことで疲れちゃう。これも歳のせい?
A.加齢とともに持って生まれたエネルギーも減ります! 「東洋医学では女性の体は7年ごとに変わるとされ、35歳以降は容姿が大きく変化したり、持って生まれた気(エネルギー)が減り、42歳からはさらに老化が進むと言われています。それなのに若い頃と同じような生活をしていると疲れてしまうのです」(陣内先生)
Q.オーバー40は女性ホルモン的にはどんな状態?
A.更年期が始まる人もいれば妊娠する人も。つまり千差万別! 「40代前半の女性の体はエストロゲンの分泌状況によって個人差が大きく、エストロゲンが減少して更年期が始まる人もいれば、閉経する人、自然妊娠する人、不妊治療にトライする人もいたりと人それぞれ。まずはそのことを認識しておきましょう」(福山先生)
Q.40代前半でも更年期症状が出ることってある?
A.更年期とは閉経の前後10年。年齢には個人差が! 「更年期とは、閉経を挟んだ前後5年、計10年間を指します。日本人女性の閉経の平均年齢は50.5歳ですが、個人差が大きく、40代で閉経する人もいます。ですから40代前半で更年期が始まり、更年期症状が出るということは普通に起こり得ます」(福山先生)
Q.更年期症状の治療にはどんなものがある?
A.ホルモン補充療法や漢方がメジャー 「更年期症状がつらい場合を更年期障害と言います。おもな治療法には、減少した女性ホルモンを補うホルモン補充療法のほか、漢方薬や、プラセンタ注射などがあります。これらの治療で症状は改善できるので婦人科で相談してみましょう」(福山先生)
Q.体がほてったり、のぼせるようになった。これって更年期症状?
A.更年期、PMS、甲状腺の病気などさまざまな可能性が 「更年期に女性ホルモンが減少すると自律神経のバランスが乱れて、ほてりやのぼせ、異常発汗などのホットフラッシュ症状が出やすくなります。それ以外に、PMSや甲状腺機能亢進などでほてりやのぼせの症状が出ることも。ひどい場合は婦人科へ」(福山先生) MAQUIA 3月号 イラスト/リバー・リー〈Softdesign〉 取材・文/和田美穂 構成/火箱奈央(MAQUIA) ※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。