【中山金杯】ホウオウビスケッツは有馬記念除外でここへ 奥村武師「仕上がりに問題はなさそう」
<美浦トレセン> 有馬記念を除外されてスライドするホウオウビスケッツは坂路で調整した。「予定が延びてしまったけど、調整は変わりなくやれているし、仕上がりに問題はなさそう」と奥村武調教師。トップハンデの59・5キロには「これは重過ぎるでしょう」と険しい表情。 エリザベス女王杯4着シンリョクカは竹内調教師が自らまたがって微調整。「秋以降、カイ食いが一段と良くなったので、その分、しっかり乗り込んでます。ハンデ(56キロ)は見込まれたけど、馬もレースぶりも良くなっているし、その延長線上で来られているので」と牡馬斬りを意識。 クリスマスパレードは中山芝で3戦3勝。伊藤助手は「恐ろしいくらいに学習能力が高いので、それもあって成績がいいのでしょう。先週はまだ少し緩かったけど、狙い通りに来られているし、明日(31日)の追い切りでそこだけ詰めていけば」と万全の態勢で送り出す構えだ。 ラーグルフは一昨年の覇者。池田厩務員は「当時は爪の問題とかがあった。2年、年を取った分はあるのかもしれないけど、今は馬の状態はいい。斤量(57・5キロ)も他に比べれば楽な方かな」とコンディションの良さに期待を寄せる。 パラレルヴィジョンは昨年4月の府中S(3着)以来、久々の芝10ハロンに参戦。国枝調教師は「最近はレースに行って自分で走るのを止めちゃっている感じ。長い距離でゆったり走らせて、しまいに脚を使わせる競馬でどんなものか」と変わり身を待ち望む。 レガトゥスは9番人気の秋色Sを2馬身差で快勝してOP入り。「前走はスタートが決まり、もまれずに行けたのが大きかった。2000メートルは少し長い気がしないでもないが、馬は変わりなくいい感じです」と矢嶋調教師は語った。