「NISA」と「iDeCo」って何が違うの? 初めてやるならどっちがおすすめ?
「NISA」と「iDeCo」の2つは日本の投資制度の中でも特に注目されていますが、違いやどちらが初めての投資に適しているのかについて疑問を持つ方も多いでしょう。 この記事では「NISA」と「iDeCo」の基本的な特徴、それぞれのメリット・デメリット、そして初めて投資を行う方にどちらがおすすめなのかについて詳しく解説します。
NISAの特徴
NISAは、投資で得られた利益売却益や配当金が非課税になる制度です。通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。 しかし、NISA口座で投資した金融商品から得られる利益は非課税です。ただし、投資額には上限があります。また、2024年からの新NISAは、年間最大で360万円まで投資できます。 新NISAは非課税保有期間と投資可能期間が無期限になり、より長期的な運用が可能になったことも特徴です。 さらに、新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能になり、つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間で240万円まで投資ができます。 それまでのNISAよりも自由度が増し、得た利益を全て得られるうえに、つみたて投資枠の投資商品は、金融庁が厳選したものに限られているため、投資初心者の方でも取り組みやすいといわれています。
iDeCoの特徴
iDeCoは、自分が拠出した掛金を自分で運用し、資産を形成する年金制度です。掛金は65歳まで拠出可能であり、60歳以降に老齢給付金を受け取ることが可能です。 iDeCoでは、掛金、運用益、そして給付を受け取るときに、税制上の優遇措置が講じられています。また、iDeCoで投資できる上限金額は決まっています。職業によって上限額が変わりますが、掛金は月々5,000円からと少額の積み立てが可能です。 運用方法は、定期預金や年金保険、投資信託などさまざまな商品から選べます。ただし、投資信託のような投資性の強い商品を選んだ場合、運用次第で将来の受け取り額がそれまでの積立額を下回る可能性もある点に注意しましょう。原則として、60歳にならないと拠出した掛金とその運用益を引き出すことができません。