輸入小麦価格、1.8%引き下げ 10月から、米国で生産増加
農林水産省は11日、国が輸入して製粉会社などに売り渡す小麦(主要5銘柄)の2024年10月期(10月~25年3月)の平均価格を、24年4月期(4~9月)と比べて1.8%引き下げ、1トン当たり6万6610円に決めたと発表した。主産地の米国で生産量が増え、小麦の国際相場が下がったため。引き下げは3期連続となる。 農水省は下げ幅が小さいことから、パンや家庭用薄力粉などの小売価格への影響は限定的とみている。 小麦は国内需要量の8割以上を輸入品に頼っており、国が計画的に輸入して民間事業者に売り渡している。売り渡し価格は国際相場などを基に、4月と10月の年2回改定する。