1日1個で医者いらず!?知って得する「りんご」の健康メリット
様々な食べ方で1日1個以上のりんご摂取を
【生のりんご】カットして食べたり、サラダやヨーグルトを添えたり、生のりんごの食べ方もバリエーションがある。生で食べる一番のポイントは“噛む”ということ。生だと歯ごたえがあるためしっかりと噛むことで、唾液の分泌が促進、唾液の分泌量が多いと虫歯や口内炎などの予防に役立つ。 噛むには力を入れるため脳の血流量が増加して、認知症の予防に役立つこともわかってきており、腸ホルモン(満腹ホルモン)の分泌が促されるために肥満の予防も期待できる。 生のりんごを食べる際、噛む力が弱い小さな子どもや高齢者には、皮つきでも食べやすい切り方の「スターカット」がおすすめ。くし形よりも捨てる部分も少ないので、生ごみが減るメリットもある。 【加熱したりんご】コンポート、焼きりんごなど、加熱して楽しめるのもりんごの魅力。加熱で細胞が破壊されることにより、栄養素や栄養成分の吸収率が高まり、健康効果を得やすくなるメリットがあるとのこと。 また、加熱することで柔らかくなりボリュームが減るため、量をたくさん摂ることができる。丸ごと1個では多すぎて食べられない場合や子どもにも、加熱したりんごはおすすめだ。 りんごとの食べ合わせでおすすめの食材について佐藤氏はこう話す。 「期待する健康効果によって食べ合わせは変わってきます。腸内環境を高めて免疫力アップしたいのであれば、ヨーグルトと合わせることでより効果が高まります。りんごには水溶性と不溶性、両方の食物繊維が含まれています。食物繊維には、腸に存在するビフィズス菌や乳酸菌の善玉菌を増やし、腸内環境を正常に整える作用がありますので、りんごとヨーグルトは相性抜群です」(佐藤氏) 栄養バランスを整えることが目的なら、毎日の料理に使う素材としてりんごを加えるという方法も。すりおろしりんごをソースにして使ったり、肉、野菜、皮つきりんごを使った酢豚も。青森県りんご対策協議会ホームページではレシピを紹介しているのでぜひ参考に。 りんごを1日1個、丸ごと毎日食べると健康に良いというのはわかったが、食べきれなかったり、飽きてしまったりすることも。すりおろしや、スムージーにすれば量を摂れるが、健康メリットは変わらないのだろうか。 「加熱と同様に、スムージーも細胞を破壊しますので吸収率が高まるというデータがあります。りんごが苦手だったり、小さなお子さんで量が食べられない場合は、スムージーにししたり、すりおろしてソースにしたり、カレーに入れたりすれば、1個分のりんごをしっかりと摂取することができます。(※下記画像はすりおろしたりんごを入れたタレを肉に絡ませた「りんごソースの生姜焼き」) 私の子どもが小さかったころは、りんごを皮ごと電子レンジで温めて食べさせていました。 果実はやわらかくなって食べやすく、皮はそのままの硬さなので噛む効果もあります。簡単にできるのでおやつとしてもぴったりです。 また、ミキサーでりんごジュースを作ると、ポリフェノールが空気に触れて酸化し茶色くなってしまいますが、気になる場合はレモン汁を少し混ぜて作るといいですね」(佐藤氏)