クリスマスケーキにも値上げの波…原材料費が高騰「イチゴは奪い合いに」猛暑で生育に異変が
■「クリスマスに間に合わないおそれも」 クリスマス用のイチゴは9~12グラムのMサイズが主流ですが、JA全農ふくれんは「クリスマスシーズンに出荷が間に合わないおそれもある」と話しています。 今年のクリスマス用イチゴの卸売価格は、1パックあたり1000円を超える見込みで、1000円を超えるのは、豪雨の影響を受けた2017年と2018年以来です。 フランス菓子果摘 楠本克実オーナーシェフ「なるべく地元のイチゴを使うようにはしています。今年は気温が高くてイチゴの出来が悪いという話を聞いているので怖いですね。一粒100円のイチゴになってくるのかな」 イチゴの価格が見込みより上昇すれば、その分、利益が減ってしまいます。 フランス菓子果摘 楠本克実オーナーシェフ「チラシも作っているのでクリスマスケーキの値段はもうこれ以上、上げようがないですけど、イチゴは冷凍したらぜんぜん使えないのでクリスマスはイチゴの奪い合いなんですよ。大手ががさっと持って行ってしまうので、町場のケーキ屋に来るイチゴは高くて厳しいですね」 クリスマスまであと1か月あまり。今年のクリスマスはイチゴの争奪戦になるかもしれません。 ■「ケーキの原材料が高騰」 取材した洋菓子店によりますと、ケーキを作る原材料の多くが値上がりしているということです。 卵や生クリームは30%アップ、バターは30~40%アップ、小麦粉は5~10%アップ、砂糖も20%アップ。 こちらの洋菓子店では4割のクリスマスケーキにイチゴを使っています。「去年は1粒およそ80円だったのが、今年は100円を超えるかもしれない」と話しています。 直径15センチのクリスマスケーキは、去年より200円価格を上げていますが、それでも原材料費の高騰に追いついていない状況です。
RKB毎日放送