クリスマスケーキにも値上げの波…原材料費が高騰「イチゴは奪い合いに」猛暑で生育に異変が
■原材料費の高騰で値上げ 博多大丸広報担当 立石幸菜さん「2700円から1万2000円まで幅広い価格帯を取り揃えています。平均価格は約5100円。原材料の高騰もありましたので、2年前に比べると10%~15%上がってきてはいるんですが、大丸としては素材にこだわったり、テーマ性のある商品を提供できるように努めております」 北九州市と糸島市に店舗を構える「フランス菓子果摘」です。 糸島産のレモンを使ったケーキやジェラートが人気のお店で、クリスマスケーキは毎年ホールで1000個ほど販売しています。 円安などによる原材料価格の高騰が続いていて、直径15センチのクリスマスケーキは今年、200円値上げして5000円で販売することにしました。 ■「値上げしても原材料費高騰に追いつかない」 フランス菓子果摘 楠本克実オーナーシェフ「去年よりも少し値上げはしましたけど追いつかないです。5%くらいですね、だいたい。こっちは受け身しかないから、たくさん予約してもらえることを願っています」 ■卵の価格が再び上昇 ケーキ作りに欠かせない卵の価格も高騰しています。 JA全農たまごによりますと、福岡県の卵の卸売価格はMサイズ1キロ当たりで、今年1月は175円でしたが、今月は20日時点で270円まで上がっています。 鳥インフルエンザの影響で価格が高騰した去年からの「エッグショック」は収まりつつあったものの、猛暑でニワトリが夏バテして産卵数が減少し、秋の「月見商戦」も重なったことなどから、再び価格が上昇しています。 ■猛暑でイチゴに異変 さらに今年は猛暑の影響でクリスマスケーキの主役とも言えるイチゴにも異変が・・・。 糸島磯本農園 宝金愛理さん「最近まで天井とかに寒冷紗という、涼しくなるように1枚黒い布をひいて、日光が入り過ぎないようにしました。資材費とかが高騰しているからその分(価格が)上がっていくかもしれないですね」 こちらは今年9月に撮影した広川町のイチゴ農園です。 イチゴの苗のほとんどで、葉の一部が枯れていました。 さらに、秋になっても暑い日が続いたため、花芽の生育が遅れ、例年9月20日ごろに行う苗の植え付けが10月上旬までずれこみました。