冷蔵は絶対ダメ!ご飯をおいしく保存する冷凍術の“極意” もちもちキープの「秘訣」を実験データで紹介
ご飯は凍ったまますぐに電子レンジにかけて、一気に加熱を。容器のフタやラップで包むことも重要。蒸すように全体を均一にスピーディーに解凍します。 そのためには大きな塊で冷凍するのではなく、解凍しやすいように小分け(1食分ずつ)にしておくことも大切です。 電子レンジにかける時間は、レンジの種類や強さ(ワット数)、ご飯の量によって変わるので、最初はオート機能で試し、そこから適切な時間を見つけてください(そういう意味でも、常に同じ量・同じ形で冷凍できる保存容器のほうがおすすめです)。
おにぎりの冷凍も可能ですが、いくつかの注意点があります。 1つ目は、炊きたてのご飯で作ること。 2つ目は形。同じ厚みで平らな座布団形にすると、電子レンジで解凍するときにムラになりません。一般的な厚みのある三角形や丸っこいおにぎりだと加熱ムラができやすく、中まで加熱しようとすると表面部分がパサパサになったり、ベタッとしたりと、おいしく仕上がりません。 厚さの目安は2センチくらい、大きさは約7センチ角程度がおすすめで、これは白いご飯をラップで冷凍するときも同様です。
3つ目は保存方法。ラップに包んだおにぎりは、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。乾燥を防ぎ、水分や風味を逃しません。 それでは、ポイントがわかったところで、筆者がよく作る「カニカマとねぎの冷凍おにぎり」のレシピをご紹介しましょう。 【材料1人分(おにぎり2個分)】 ご飯 200グラム カニカマ 30グラム 小ねぎ 20グラム しょうゆ 小さじ1 【作り方】 ①カニカマは5ミリ幅に、小ねぎは小口切りにする。 ②ボウルにご飯と①としょうゆを入れ、しゃもじでしっかり混ぜる。
③ラップの上に②の半量をのせて四角く整え、厚さ約2センチ、約7センチ角の座布団形に包む。これをもう1つ作る。 ④③を冷凍用保存袋に並べて入れ、ジッパーを閉めて冷凍保存する。 食べるときはラップをはがし、耐熱皿に冷凍おにぎりをのせて、ラップ(使っていたものでOK)をふんわりかぶせて、電子レンジ(500W)で1個につき2分20秒加熱。 温度ムラをなくし、手で持つことができる温度にするため、加熱後そのまま1~2分置けばでき上がりです。
炊き込みご飯も冷凍できます。油分や糖分を含むため、より水分を閉じ込める作用が高くなるので、冷凍に向いています。 ■「冷凍ご飯貯金」で食事をラクに! 冷凍ご飯をストックしておくと、帰りが遅くてご飯を炊けない日にも重宝しますし、家族の食事タイミングにあわせてレンチンできるので、便利。 また、決まった保存容器で冷凍しておけば、いつも同じ量のご飯を食べられるので食べすぎ防止にもなり、健康づくりにもプラスに働きますよ。
西川 剛史 :冷凍生活アドバイザー