季節のトラベラー【9選】サンタが世界の街にやってくる⁉︎
【02】ロックフェラーセンター/アメリカ
約5万個のLEDライトをまとったツリーが名物。毎年点灯式がNYから全米にテレビ中継され話題になる(今年は11月29日の予定)。天辺の星はスワロフスキー社製で、直径約3m、重さも250kgと桁違い。1月上旬まで公開され、その後ツリーは建築木材へリサイクルされる。
【03】ブダペスト市電/ハンガリー
王宮や鎖橋など、市内モニュメントのライトアップが美しいブダペスト。クリスマスシーズンになると、なんと市電まで3万~4万個ものLEDライトで装飾される。そして真っ赤な車体のバスもライトアップされ"サンタズ・トロリーバス"として運行。街がさらに光輝く。
【04】チャーチルアームズ/イギリス
ロンドン中西部、ノッティング・ヒル駅近くにあるクラシックなパブ。夏は色とりどりの花に覆われた姿で有名だが、クリスマスが近づくと約100本のツリーと2万球以上のライトに包まれ、より幻想的に。ちなみにパブではパッタイやグリーンカレーなどのタイ料理が人気。
【05】グッビオ/イタリア
ウンブリア州ペルージャ県にある、中世の雰囲気を色濃く残す街グッビオ。12月になると、街の背後にそびえるインジーノ山の中腹に高さ約750m、横幅最大約450mのイルミネーションが出現。実際に世界最大のクリスマスツリーとしてギネスブックに認定されている。
【06】シュトリーツェルマルクト/ドイツ
シュトゥットガルト、ニュルンベルクとともにドイツ3大クリスマスマーケットに数えられるドレスデン。そのはじまりは15世紀と、世界最古の歴史を持つ。クリスマス菓子“シュトーレン”にその名を由来し、会期中の祭りでは巨大シュトーレンのパレードが行われる。
【07】大浦天主堂/日本
12月になると、長崎県内のカトリック教会堂がいっせいにクリスマスムードに。日本最古のキリスト教建築物で、国宝・世界遺産の大浦天主堂では、控えめな電飾が周囲を優しく彩り、煉瓦造平屋の建物は白く照らされる。隣接するグラバー園とセットで訪れたい。
【08】サンタクロース村/フィンランド
フィンランド北部、ラップランドのロヴァニエミ近郊にあるサンタクロース村。村で一番人気なのは“サンタクロースの家”。毎年12月23日の夜には、サンタクロースが世界各地にプレゼントを届けにソリに乗って出発するのを見送るためのイベントが話題となる。
【09】ベテ・ギョルギス/エチオピア
国民の大半がエチオピア正教を信仰するエチオピアでは、一風変わったクリスマスの光景が見られる。エチオピア暦を使用するため1月7日がクリスマスになり、“ゲンナ”と呼ぶ。当日は聖地巡礼のため、街の人口の数倍もの巡礼者がこのラリベラの岩窟教会を訪れる。 ※雑誌『Safari』1月号より
文=伊澤慶一