マラリアの高精度検査法を開発 愛媛大、ガーナで研究開始
愛媛大が高精度のマラリア検査法を開発し、アフリカ・ガーナで野口記念医学研究所とマラリア根絶を目指した研究プロジェクトを始めることが21日、分かった。 マラリアは、病原体の原虫を持った人を刺した蚊が運んで感染を広げる。熱帯地域で流行し、世界で年間数十万人が死亡。感染の有無は血液に原虫が含まれるかを顕微鏡で見たり、検査キットを使ったりして調べる。 愛媛大の高島英造准教授(寄生虫学)らは、小麦の抽出液を用いて原虫が持つ約5400のタンパク質のうち、約4千種類を再現。患者の血液の抗体反応を調べることで、無症状の場合も含めて体内にどんな原虫がいるかが高精度で分かる検査法を開発した。