日産、ゴーン事件の調査結果を発表(全文2完)後任社長は10月末までに決定
近時とはいつのことを指していたのか
産経新聞:産経新聞の【イマムラ 00:39:24】と申します。西川さんは近時、ずっと辞任のご意向をおっしゃっていたということなんですけども、一方で、最近の決算の会見などでは、2022年度までの再生計画は、そのあとに後任に委ねるという言い方をおっしゃっていたんですけれども、ここの整合性は、つまり近時というのは少なくともいつごろからということなのか、その両発言の整合性をご確認したいと思います。 木村:近時というのは直近もそうですし、先ほど申し上げたとおり、株主総会等のときからそういう話はされてたところでございます。そういう状況の中でこういうことになったわけでありますけども、辞任の意向は西川さんの意思があるということ、それから客観的な情勢判断からすると、どのタイミングがいいかということを判断させてもらったというふうに理解してもらえればいいんじゃないかなと思ってます。 司会:では最後のご質問。
これでガバナンスが機能していると言えるのか
朝日新聞:朝日新聞の【イシカワ 00:40:34】と申します。先ほどからずっと質問の答えを伺ってますと、辞任を要請した理由についておっしゃられたことは、いろいろな方面のことを考慮し、きちんとやっていく、ガバナンスをしっかり利かせる、当たり前のことを当たり前、昨今の状況からすると、このタイミング、客観的に、というふうに、まったく無意味な言葉の羅列で、何が理由で辞任を要請したのかということをきちんと説明しなければ、せっかく委員会設置会社にしてガバナンスを利かせると言っていても、結局、あうんの呼吸みたいなものであるとか、双方丸く収めて、玉虫色の解釈を許すような決定になってると思うのですが、今のような説明でガバナンスとして機能してるとお思いでしょうか。お思いであるというならその理由と、そうでないと思うんであれば、しっかりと辞任を要請した理由を説明してください。 木村:ゴーンさん以降、それと、自動車業界が大きく変化する中で、どういう人がかじ取りしていいのかというのが一番の議論だと思います。そういう意味で西川さんから新しい世代に変わってもらうというのが大きい流れとしての私どもの判断だということと同時に、いろんな西川さんの問題が発生してるということで、いろんな方面、社内外を含めた求心力という意味からすると、このタイミングでトップが変わるということが、会社の求心力を含めて新しい自動車業界のリーダーとしていくために適切だというふうに判断したところであります。 豊田:ガバナンスが機能されているかどうかというご質問でしたけれども、今、木村議長がおっしゃったことに加えるとすれば、今回の内部調査については監査委員会でしっかりと調査をし、そして整理をし、結論をつけたと。 そして、例えばSARについては、報酬委員会においてもあとで補足的にお話しいただけると思いますけれども、今後の方針について明確にされたと。そして指名委員会についてももう少し時間を掛けるという議論もございましたけれども、今回、早いタイミングで、どちらかというと加速というよりも、極めて迅速にバトンタッチの相手を見つけようということでございますので、この3つの委員会が着実に機能し始めているというふうに、私は理解をしております。井原さんのほうから報酬委員会についてもちょっとご議論いただけると。