【専門家・体験談】ADHD(注意欠如・多動症)とは? 保護者はどうサポートする?
発達障害の一つにADHD(注意欠如・多動症)があります。 ADHDのお子さまには、例えば以下のような様子が見られます。 「周りより、じっとしているのがニガテそう」 「忘れ物が多くて、困っている…」 この記事では、ADHDの特徴や対応方法などを、ご紹介していきます。 また、日常生活の中でのサポート方法や向き合い方について、保護者の皆さんからの体験談もお伝えします。
ADHDとは? 多動性・衝動性・不注意にあらわれがち
ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)は発達障害の一つ。 小・中学生の3~7%が診断され、女の子と比べて男の子が約2倍多いといわれています。 ADHDには、不注意、多動性、衝動性の3つの特性があります。それぞれどのような特性なのか、見ていきましょう。 【(1)多動性】 ・周りのお子さまがじっとしていられる場面で、座っていられず立ち歩く ・手足をそわそわ動かす ・日頃から落ち着きがなく、常に動いている
【(2)衝動性】 ・興味があると思いつきですぐ行動に移してしまう ・順番が来るまで待つことが難しい ・質問の内容を最後まで聞かずに答える ・周りのお子さまの遊びや勉強をさえぎってしまう ・突然何かに駆り立てられるように活動し始める
【(3)不注意・集中困難】 ・注意を持続できず、やるべきことを忘れる ・他の活動をしていても、別のものが気になるとそちらに行ってしまう ・うっかりミスが多い ・忘れ物が多い ・宿題などの締め切りを忘れてしまう ・集中して取り組む必要がある課題を避ける ・人に話しかけられても聞こえないことがある、聞いていないように見えることがある ・ものをなくしてしまう また、多動性・衝動性が少なく、不注意が強く表れるタイプのADHDは、女子に多い傾向があります。 どんな人でも、多かれ少なかれ、多動性や衝動性、不注意はあるものです。 ただし、上記のような気になる行動特性がいくつかあり、日常生活や社会生活に支障が出ていて、学年が上がってもなかなか改善されない場合は、まずは学校の先生やスクールカウンセラーなどに相談し、必要があれば小児科医や児童精神科医を受診してみましょう。