flumpool山村隆太、本人役でドラマ「最寄りのユートピア」に出演
神尾楓珠が主演を務めるスペシャルドラマ「最寄りのユートピア」に、山村隆太(flumpool)が本人役で登場することが明らかに。小林涼子、田中真琴、森田甘路、吹越満も出演する。 【画像】「最寄りのユートピア」に本人役で出演する山村隆太 自信も目標も失いかけているミュージシャン志望の主人公・工藤隆司と、順風満帆に見える人生を送りながら満たされぬ思いを抱えているヒロイン・木崎夕莉が出会い、希望を見出していくさまが描かれる本作。神尾が隆司、北香那が夕莉を演じる。 山村は隆司が憧れるミュージシャンの役で登場。新曲を書けずに壁にぶつかっていたが、音楽を奏でながら楽しそうに過ごしている隆司と夕莉を自宅のベランダから見ているうちに、音楽との向き合い方を変化させていく。神尾について「歌がうまい」と述べる山村は「僕もご一緒するシーンで神尾さんが歌ったとき、聞き惚れてしまって。演技を忘れてしまい、テイクが予定より多くなってしまいました(笑)」と撮影を振り返った。劇中では2人がギターセッションを披露する場面もあるという。 なお小林は隆司を金銭面で支援する美容皮膚科の医師・神原彩芽(かんばらあやめ)、田中は夕莉の会社の同期・柴野麻衣(しばのまい)に扮する。森田は夕莉の会社の先輩・柿沼健人(かきぬまけんと)役、吹越は隆司の伯父・工藤慎吾(くどうしんご)役に選ばれた。 「ヤングシナリオ大賞2023」の佳作受賞者で、本作の脚本を手がけた片岡陸は「どんなに劇的なことが起ころうが、明日になれば、大抵はいつも通りの生活が続いていく。四六時中幸せでいる必要なんてないのだから、退屈も不安も全てひっくるめて今の自分を肯定できるような一瞬があれば、きっとそれで十分なんだと思います」とコメントしている。 「最寄りのユートピア」はフジテレビで9月25日22時からオンエア。2017年放送の「突然ですが、明日結婚します」でも山村とタッグを組んだ並木道子が演出を担った。 ■ 最寄りのユートピア フジテレビ 2024年9月25日(水)22:00~23:34 ■ 山村隆太(flumpool)コメント □ 出演オファーを受けた際の心境 めちゃめちゃうれしいです! すごく光栄でした。flumpoolはデビュー15周年を迎えたのですが、やっぱり15年もやっていると、自分たちが生きてきた証のようなものが何だろうなと問い直す、振り返るタイミングが多かったんです。ドラマでも隆司がflumpoolの歌を大切にしてくれているということで、15年諦めずにやってきてよかったなと思いました。ご褒美をもらったような気持ちになりました! □ 登場人物の印象 僕にとって音楽は1つの居場所でした。家族や先生にも見せられない素顔や表情というものの居場所が音楽だった。まさに隆司と夕莉2人を見ていると、社会を生き抜く唯一の居場所として求めたのがこうした音楽という場所だったのかなと。音楽に救いを求めるし、力を求めるし、そういう特別な居場所なんですよね。そこが2人と、僕との共通点かなと感じました。 □ 隆司とflumpoolの共通点について 隆司は自分たちの昔そのままだなと思いました。もはや、flumpoolのドラムが“せいじ”なので、ミックスして“たかし”じゃなくて“りゅうじ”の呼び名が良かったくらい(笑)。実は、僕たちも夢を諦めかけたことが何度もあったんです。解散ライブを考えたこともありました。でも、そこで夕莉のような自分たちを救ってくれる人、支えようとしてくれる人が現れて、今につながっている。そういう意味では本当に昔の自分を見ているような気分になりました。同級生がもう働いていたり、自分の夢を見つけてそこに向かって走っていたりする中、僕はまさに隆司のように大学を卒業してもまだ路上ライブを続けていたんです。そこにスーツを着た同級生がやってきて、“まだやっているの!?”と軽い気持ちで言われた時、自分はちょっとうつむいてしまい、そんな自分を悔しく思ったことがありました。だから、自分に自信を持てない、自分のことが好きになれない隆司の気持ちももちろんわかります。ただ、自分を見失わないでほしい。今こうやってたくさんの人に支えられている身としては、隆司の背中を押したくなるような気持ちにもなります。 □ 演出の並木道子との再タッグについて すごく懐かしいなと思いました。ドラマ「突然ですが、明日結婚します」出演以降も連絡はしていたのですが、こうやって現場でまた並木さんと一緒に表現できるというのはものすごく僕にとっては心強い限りです。「突然ですが、明日結婚します」をやっていた時は初めての演技で不安もあるなかで、並木さんに導いてもらっていたんです。flumpoolの活動休止など僕自身色々なものの経験を経て、また作品を一緒にできるということで、この縁に感謝しています。このドラマのように1つ1つの縁が重なって形になっていけばいいなと思っています。 □ 初共演した神尾楓珠の印象 まずは、かっこいいなと思いました! そして、神尾さんのたたずまいとか一言を聞いていて、ものすごく芯のある方だなと思ったんです。おだやかなように見えて自分をもっているように感じた。隆司は本当に自信がなくて、1つ1つ出会う縁のなかで自信を積み重ねていくという役柄だと思うので、神尾さんがどう成長をみせてくれるのかというのはすごく楽しみになりました。後は歌がうまいです。僕もご一緒するシーンで神尾さんが歌ったとき、聞き惚れてしまって。演技を忘れてしまい、テイクが予定より多くなってしまいました(笑)。神尾さんの歌が素晴らしくてたくさん聞きたくなってNGをいっぱい出してしまいました(笑)。 □ 視聴者へのメッセージ この作品は、夢を見ることや自分らしさを貫くことがテーマかと思っています。もう15年flumpoolをやってきている中で感じるのは、夢をスタートさせることよりも夢を持ち続ける方がとても難しいということ。友達関係、家族関係、仕事も恋愛も、どこか“変わらないといけない”のかなと思ってしまうところはあるかと思うんです。でもこのドラマは“変わらないことの大切さ”を教えてくれると思うし、支えてくれる人たちの大切さまで教えてくれるなと。僕も15年やって変わらなきゃいけないのかなと思うこともありますが、でも変わらずに自分たちの初心や時間が経っても変わらないものを大切にしたいなと思いました。 ■ 片岡陸 コメント □ ヤングシナリオ大賞での受賞から今回の脚本制作に至るまでの感想 ひとえに縁と巡り合わせに尽きると感じています。昨年の受賞から本作の制作に至るまで、あらゆる場面を思い返してみても、少なくとも今の時点では運よく拾い上げてもらったとしか言いようがありません。 □ 外資系IT企業に勤務しているが、脚本執筆との棲み分けはどのようにしているか。企業に勤めている経験が脚本を書くうえで生かされているか 生活は地続きであり、全て繋がっていると思っているので、明確な棲み分けは特にありません。後者の質問について、企業勤めに特有の感覚とは全く思っていませんが、日々働く中で将来に対するぼんやりとした不安のような気持ちは絶えず感じられているので、強いて言えばそうした情緒かなと思います。 □ 本作を執筆していた際の思い、一番の見どころ 良いことばかりじゃないけど、悪いことばかりでもない。そんな想いは執筆中に通底してあったと記憶しています。公園での2人のシーンは物語の中心になるので、ぜひ注目してください。 □ 視聴者へのメッセージ どんなに劇的なことが起ころうが、明日になれば、大抵はいつも通りの生活が続いていく。四六時中幸せでいる必要なんてないのだから、退屈も不安も全てひっくるめて今の自分を肯定できるような一瞬があれば、きっとそれで十分なんだと思います。 □ 今後執筆したいテーマ 退廃的な若者たちの群像劇を書いてみたいです。 (c)フジテレビ