ハイセイコー記念を制したスマイルマンボと矢野貴之騎手

＜ハイセイコー記念＞◇6日＝大井◇S1◇ダート1600メートル◇2歳◇出走16頭◇1着賞金2200万円◇1着馬に全日本2歳優駿の優先出走権 　1番人気スマイルマンボが2着に6馬身差の圧勝で逃げ切り、重賞初挑戦で初制覇を果たした。勝ちタイムは1分42秒6。このレースは矢野貴之騎手（40）が3勝目、坂井英光調教師（49）は初制覇となった。 　北海道から転入2連勝。前走で見せた素質の片りんは本物だった。「スタートがものすごく良かったのでハナという形になった」と矢野騎手。結果的に逃げたが、力の違いを見せつけた格好だ。「自分のリズム。この馬の能力を発揮したんだと思う」と振り返った。 　坂井師も「ハナに行くとは思っていなかった」という意外な展開だったが、それでも「いい勝ち方をしてくれた。これで胸を張ってクラシック戦線に向かっていきたいと思う」と早くも来春を見据えていた。優先出走権を得た全日本2歳優駿は「状態を見ながらオーナーと相談して」と未定だが、新たに今後が楽しみな1頭が現れた。【牛山基康】 　◆スマイルマンボ　▽父　デクラレーションオブウォー▽母　ハルサンサン（サウスヴィグラス）▽牡2▽馬主　山田徳光▽調教師　坂井英光（小林）▽生産者　三村卓也（北海道新冠町）▽戦績　4戦3勝▽総獲得賞金　2798万円▽馬名の由来　冠名＋マンボ 　＜シビックドリーム＝2着＞安藤騎手　スタートを出たので無理に抑えず2番手。本来は切れを生かす方がいい。距離は延びても大丈夫だと思います。 　＜ユウユウスキー＝3着＞森騎手　レース自体はうまくいった。力をつけているので来年に向けて楽しみです。 　＜アクナーテン＝4着＞和田騎手　結果的に外枠はよかった。うまいこと3番手に行けて、息が入りながら2頭についていく形。食らい付いて頑張ってくれました。 　＜アレンパ＝5着＞山崎騎手　タフな展開でも競馬ができたし、テンションは上がっていたけど力はありますね。