高校生投手は右腕が人材豊富!「甲子園組」以外にも逸材ゴロゴロ【ドラフト候補を一挙紹介】
プロ野球のドラフト会議まで2か月を切った。夏の甲子園が終わり、各球団のスカウト会議でも絞り込みの時期に入っている。 今回は高校生投手の指名候補についてまとめてみたい。 ■今朝丸、藤田が上位候補 夏の甲子園出場組で筆頭候補に挙がるのは今朝丸裕喜(報徳学園)だろう。188センチの長身から繰り出される、角度のある直球が最大の持ち味。制球力にも優れ、上位候補の声も高い。甲子園では初戦で敗れたものの、評価は不変だ。 左腕では藤田琉生(東海大相模)の評判がよく、上位で消える可能性がある。198センチを誇る大器で、ストレートの最速は149キロ。甲子園では3試合で21回1/3を投げて3失点。2回戦の富山商戦では7回3安打無失点11奪三振の快投を見せている。 好投手という部類では高尾響(広陵)、坂井遼(関東一)の名が挙がる。高尾は1年生からエースナンバーを背負い、完成度の高さは世代屈指。坂井はこの夏チームを準優勝に引き上げた立役者の一人で、伸びのある速球が武器だ。両投手ともに進路確定はこれからというが、プロ志望届を出せば指名の可能性はある。 ここまで紹介した4投手は「第13回 BFA U18アジア選手権」に出場するU-18侍ジャパンにも選ばれているので、国際舞台での活躍にも期待したい。 なお、「大社旋風」を巻き起こした馬庭優太(大社)も進路は未定とのことだが、右打者の内角に食い込むクロスファイヤーとチェンジアップの組み合わせは高校生離れしていた。高卒即プロ入りでなくても、いずれはNPBの舞台で見てみたい左腕だ。 ■粒揃いの右腕、北に逸材多い左腕 甲子園に出ていない投手を見ると、右腕が粒揃いだ。 柴田獅子(福岡大大濠)は高校の先輩・山下舜平大(オリックス)を彷彿させる右腕。打者としてのセンスも高く、指名した球団によっては二刀流挑戦も視野に入りそうだ。清水大暉(前橋商)は192cm・94kgと体格に優れ、それでいて身体の使い方も上手い。 村上泰斗(神戸弘陵)は最速153キロの速球を投じ、関西圏の評価は今朝丸に次ぐ存在。狩生聖真(佐伯鶴城)はしなやかなフォームが特徴で、5月に栗山英樹氏(日本ハムCBO)が視察したことでも話題になった。この他にも小川哲平(作新学院)、小船翼(知徳)、川勝空人(生光学園)あたりも指名の可能性がある。 左腕は北海道・東北に逸材が多く、洗平比呂(八戸学院光星)は完成度の高さが目を引く。3度の甲子園出場と経験豊富で、元プロ野球選手の父(元中日・洗平竜也氏)を持つことでも知られている。 潜在能力の高さでは金渕光希(八戸工大一)がピカイチ。高橋幸佑(北照)は4月のU-18代表合宿で評価を大きく上げている。渋谷純希(帯広農)も投手経験は少ないものの、最速147キロの速球が魅力だ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]