ロマロヘッド×グラファイトデザインシャフト。「値段に驚くけど、振り心地が抜群に良く、しっかりキャリーが稼げる」【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバーをキング・オブ・試打が語る】
●ヘッド/ロマロ バリスタ BR08 3D(10.5度)
3Dプリンターで作成したため、溶接や接着が不要なシームレス構造。しかし、一体成型ながら、変形する領域と変形させない領域を組み合わせ、“強さと軟らかさ”“重さと軽さ”を兼ね備えた“たわむ”ヘッドを実現。フェースからヘッド後方にかけて“硬・軟・硬”のボディ剛性と、“重・軽・重”の重量配分にすることで、フェース側とヘッドテール側にはさまれて、ヘッド中央が大きくたわむ構造の「3D Xテクノロジー」を採用。また、「スリーディメンション・チタンフェース」は、インパクトのパワーがフェースに集中して、フェースがより効率よくたわみ、ボール初速を最大化する。価格(税込)/ 22万8800円(USTマミヤシャフト付)
●シャフト/グラファイトデザイン ツアーAD VF-5(S)
23年10月に発売されたグラファイトデザインの最新シャフトで、「VF」は「Victory Force(勝利の力)」の略。手元部にトレカM40Xを採用し、振り遅れやもたつきを抑え、強くシャープに振り抜きやすく、タメの強い切り返しでもスムーズな挙動でタイミングが取りやすい設計。先端から中間部にかけては、しなりと強靭さを備えたトレカT1100Gを広範囲に採用。エネルギー伝達を最大化し、打点の散らばりやスピン量を抑え、ボール初速アップへ導く。価格(税込)/ 4万6200円
上手くなればなるほど重宝するドライバー
ここからは堀越プロの試打結果とインプレッションをお届けしよう。 「3Dプリンターのヘッドははじめて見るし、はじめて打ちます。たしかに溶接や接着があると、その箇所でエネルギー伝達が滞ることは昔から言われていますが、ついにその非効率部分がなくなるヘッドが出来たのかと思うと感慨深いですね。素材はパーシモン、メタル、チタン、カーボンと進化してきましたが、製法ということではウッド系は鍛造か鋳造しかなかったですから、3Dプリンターの波がゴルフにまで到達したのは面白いなと思います。構えてみた感じはオーソドックスで綺麗な顔ですね。フェースが良く見えて、ロフトがあるのでつかまってくれそうな感じがします。『ツアーAD VF』は素振りをしただけでも、振りやすさがわかります。さすがタイガーが使っているシャフトです。とはいえ、これは工房主が実施した“スパイン調整”の賜物かもしれません。ここまでひと振り目から振りやすいクラブは久しぶりです」と驚きを隠せない堀越プロ。 いつもどおり弾道計測器にはラプソード『MLM2 PRO』を使用し、早速試打を開始。「いつもどおりHS42m/sくらいで打ってみましょう。振りやすいからヘッドスピードは上がってしまうかもですが(笑)」と言いながら1球目を打つと、「ハードヒッターモデルで、メーカー表記でも弾道は低めと言われる『VF』なのに、球が高い!」と球の高さに驚く堀越プロ。「球が高いのはクラウン部がしっかりたわんでいて、インパクトでフェースが上を向くからでしょう。実際、何球打っても打ち出し角が16~18度と高いところでまとまっています。スピン量は少し多めですが、そこも球が上がってくれる要素で、キャリーがしっかり出ていい。打感は軟らかく、打音は静か。3Dプリンターで作ったことを謳い文句にしているということは、内部構造はかなり複雑なのに、シームレスだからの打感、打音なのだと思います」(堀越プロ) なお、ヘッドスピード42m/s前後で5球を打っての平均は下記のとおり。 ボール初速●61.2m/s 打ち出し角●17.8度 スピン量●2935rpm キャリー●226.9Y 総飛距離●244.7Y
【関連記事】
- アダムスゴルフヘッド×グラファイトデザインシャフト。「懐かしいフォルムと打感。でも飛び性能はイマドキ!」 【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバーをキング・オブ・試打が語る】
- エミリッドバハマヘッド×オリムピックシャフト。プロが「この低スピン性能はかなりスゴイ」と絶賛! 【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバーをキング・オブ・試打が語る】
- 【高反発ヘッド】ジオテックヘッド×ジオテックシャフト。総重量約240gの超軽量カスタムを試打!【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバーをキング・オブ・試打が語る】
- バルドヘッド×デザインチューニングシャフト。つかまりすぎずしっかり振れる!【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバーをキング・オブ・試打が語る】
- エポンヘッド×アクラシャフト。操作性ヘッドと硬めシャフトで球筋が安定する!【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバーをキング・オブ・試打が語る】