30代会社員、NISA以外の投資を考えていたら、友人から「いまは純金積立がいい」と聞きました。なぜ純金がいいのでしょうか?
税金
金地金の売買では購入時に消費税10%を支払い、売却時に消費税10%を上乗せできます。また、売却時の利益は、原則、譲渡所得として、給与所得など他の所得と合わせて総合課税の対象です。 この場合の所得金額の計算は、その金地金の所有期間に応じて次のとおりです。 (1) 所有期間が5年以内のもの(総合課税の短期譲渡所得) 課税される譲渡所得の金額=金地金の譲渡益(※)-50万円 (2) 所有期間が5年を超えるもの(総合課税の長期譲渡所得) 課税される譲渡所得の金額=(金地金の譲渡益(※)-50万円)×50% (※)譲渡価額-(取得費+譲渡費用)=金地金の譲渡益 純金積立で購入した金にかかる税金は、金地金を購入した場合とほぼ同じ扱いですが、課税所得計算のための金の取得価額は、有価証券の評価方法である「総平均法に準ずる方法」により算出できます。 詳細は、所轄の税務署、または税理士にご相談ください。
まとめ
純金積立は、まとまったお金を用意できないけれども、金投資に興味のある方に向いています。 年会費や積立購入手数料がかかりますが、積立投資は購入のタイミングを選ばないのでいつでも少額から手軽に始められます。現物は運営会社が保管してくれるので、盗難の心配もいりません。少額から始められるので、貯蓄・収入の少ない方でも貯金感覚で金投資を始めることができます。 長期で保有すれば売却時に税務上のメリットがあります。インフレヘッジとして、運用資産のうち金の割合を5%程度組み込むとよいでしょう。 出典 国税庁 別紙 金定額購入システムで取得した金地金を譲渡した場合の課税上の取扱いについて 国税庁 No.1466 同一銘柄の株式等を2回以上にわたって購入している場合の取得費 国税庁 No.3161 金地金の譲渡による所得 執筆者:新美昌也 ファイナンシャル・プランナー。
ファイナンシャルフィールド編集部