染谷将太、今年出演映画8本が公開 役回りが変化した30代は「柔軟に生きていきたい」
◆今年8本の出演映画が公開 30代に入って役回りに変化
2024年公開の映画に8本出演。来年にも主演映画の公開が控えるなど、最近の活躍は目を見張るものがある。『サンクチュアリ ‐聖域‐』や『地面師たち』、『ブラッシュアップライフ』など話題作への出演も続き、いまや“ヒット作に染谷将太あり”という印象だ。「たまたま公開時期が今年に重なったっていうだけです」と謙遜するが、「たぶんきっと30代に入って、今まで自分がやれなかった役もやれるようになってきたというのはあるのかもしれないですね。20代の時とは違う役回りをいただけるタイミングがすごく増えてきてはいます。今回もそうですし、驚きといいますか新鮮で、また新たな気持ちで楽しませてもらっています」。 30代になってほかに変化はあるだろうか?「前より緊張するようになりましたね。若さだけでは乗り切れないみたいな。若いから勢いで乗り切ったなと昔のことを思うところも(笑)」。さらに「役を演じる上でも、経験する時間や数が増えていくほど、より悩むようになっていったり。考えられる可能性が広がっているといえば広がっているのかもしれないですが」と吐露する。 25年近いキャリアを誇る染谷だが、その中でのターニングポイントを尋ねると、「この仕事を職業にしたいなって思ったのは、『14歳』(2007年)という作品」との答えが。「今まで自分が見たことのない映画の世界観を、自分が出演することで知るという経験ができて。現場もとても素敵な現場で、より映画を観ることが好きになり、世界が広がった感じがしました。この仕事をずっと続けられたらうれしいなと思うようになりましたね」と振り返った。 現在32歳。30代は「柔軟に生きていきたい」と話す。「凝り固まらずに、柔軟にいろんな役をやってみたいですし、たぶん何年続けても知らないことはたくさんあると思うので、初めてのことをこれからも経験できる可能性はきっとあるはず。今回の『ドクターX』も初めてのことばかりでしたし、柔軟でいることで、そういうことも経験できるのかなと思っています」。(取材・文:渡那拳 写真:松林満美) 『劇場版ドクターX』は公開中。