染谷将太、今年出演映画8本が公開 役回りが変化した30代は「柔軟に生きていきたい」
◆一人二役&手術シーンに初挑戦
近年さまざまな作品でさすがの存在感を発揮する染谷将太。2024年は8本の出演映画が公開されるなど引っ張りだこの彼が、『劇場版ドクターX』で初の一人二役、初の手術シーンに挑む。座長・米倉涼子が率いる現場のチームワークに感銘を受けたという染谷に、本作への思い、さらには最近の活躍について話を聞いた。 【写真】今年32歳 大人の俳優に成長した染谷将太 2012年にスタートした人気シリーズ待望の劇場版となる本作。孤高のフリーランスの外科医・大門未知子誕生の秘密が初めて明かされるほか、未知子の前にシリーズ最大の敵が現れ、幾多の危機を乗り越えてきた未知子をさらなる窮地へ追い込む、怒涛の展開を見せる。 本作出演オファーに染谷は、「大門先生の宿敵を自分が演じさせてもらえるなんて、想像もしていなかった」と驚いたそう。「笑いあり感動ありで、見終わった後にスカッと爽快といいますか。清々しい、気持ちがすっきりする作品」と本シリーズの魅力を語る。 今回演じるのは、大門未知子の前に立ちはだかる、サイコパスな東帝大学病院新院長・神津比呂人と、医療機器メーカーのCEOで比呂人の双子の弟である神津多可人。遠藤憲一、勝村政信、鈴木浩介ら東帝大学病院のおなじみのメンバーをばっさり切り捨てるサイコパスな比呂人と、車いす生活を強いられている多可人を巧みな演技力で演じているが、意外にも一人二役は初挑戦だ。「比呂人と多可人という2人の人間性がとても丁寧に台本に描かれていたので、そのまま演じるだけで成立するなと思いました」と振り返る。「大門先生の前に立ちはだかる動機や、2人の持っている感情が人間らしい敵だなと思ったので、その人間らしさというのを大事に演じたいなと思いましたね。脚本に書かれてあるセリフに比呂人の気持ちがたくさんこもっていたので、まずはそのセリフ1つ1つを大事にすることが一番重要だなと思いました」。 主に未知子と対峙する比呂人を「あることがなければとても優秀で、人の命を助けるという信念は強い人」と説明。「違う方向にいかなかったら、新しいこともどんどん取り入れていくので、あまり攻撃的ではない革新的なお医者さんになったのではないかと。あることがあったので、自分の持っている才能が違う方向に向かってしまった。ひとつの狂気性も帯びているのかな」と感じたそうだ。 初めてのチャレンジだったという手術シーンについて尋ねると、「さすがに12年間ずっとやられているチームだけあり、段取りが完璧といいますか。自分は言われた通りにやるだけで、意外とスムーズにいって驚きました」と笑った。