「豚骨ラーメン界でいちばん衝撃」ミュージシャンに聞く、全国の行くべきお店は…“合う音楽”もセレクト
おすすめは、げそ天が入った「天ぷら中華」
一方、磯野くんは自身の生まれ故郷の岡山県岡山市にある「中華そば山冨士」を紹介した。 磯野くん:わりと“THE・中華そば”みたいなビジュアルなんですけど、しょうゆベースで豚骨とか鶏とかのだしに昆布とかカツオの魚介系のだしを合わせたラーメンで、中細のストレート麺みたいな感じで。ちょっと甘みというか、そこが特徴ですね。自分的には懐かしの味って感じですね。 あっこゴリラ:めっちゃおいしそう。THEな感じ。ネギとチャーシューとみたいな。 石崎:屋台感がありますね。 磯野くん:けっこう遅くまでやっていますね。おすすめは「天ぷら中華」で、げそ天をトッピングで入れているラーメンです。 あっこゴリラ:えっ、想像すると食べられるかなって。 磯野くん:しょうゆがキリッとしているので、わりとあっさりめです。物足りない人はしょうゆだれが卓上に置いてあるので、それを足すこともできますし、げそのサクサクと、スープが染み込んだのはふわっとして。げそのうまみもすごくて。意外とサラサラしておいしいですね。 「この一杯を音楽で例えると?」との質問に、磯野くんはCHAGE&ASKAの『HEART』を紹介した。 磯野くん:力強い曲調と甘い歌声が岡山ラーメンの特徴であるんですけど、ビシッと利いたしょうゆとまろやかな甘みを表しているということで。 あっこゴリラ:なるほど。『YAH YAH YAH』ではないんですね。 磯野くん:『YAH YAH YAH』だとちょっと強すぎる。も少し甘さが(あるんです)。でもパンチも効いていてって(笑)。
淡麗しょうゆの神様
続いて石崎は兵庫県尼崎市にある「ロックンビリーS1」のラーメンを紹介した。 磯野くん:出た。ここは憧れですよね。 石崎:実は僕、まだ行ったことないんですけど、もともと東京・町田にあったんですよ。ここの店主の嶋崎順一さんがめちゃくちゃ有名な方で、淡麗しょうゆの神様みたいな方ですよね。僕、町田に住んでいたんですよ。だからよく嶋崎さんの作るしょうゆラーメンを食べに行っていて。スープを鶏100パーセントで丁寧に作るんですよ。なんか食べたことがない鮮度のスープで、麺もみずみずしいっていうか、そばみたいなというか、すごく不思議なバランスの一杯。たしか町田から赤坂に移転されて、そこから尼崎に行ったみたいです。めっちゃ面白いのが、店内はおしゃべり禁止なんです。静寂の中で一杯のラーメンと向き合うんですけど、その作用もあってか五感が研ぎ澄まされながらラーメンを食べるんですね。お店のコンセプトもいいなと思って。嶋崎さんってリーゼントなんですよ。ロックンロールがお好きだと思うんですけど。 あっこゴリラ:なるほど! けっこうクセが強めですね。この一杯を音楽に例えると? 石崎:嶋崎さんのリーゼントとスタイルにちなみ、ラーメンの神様が嶋崎さんだとしたら、ロックンロールの神様はチャック・ベリーだと。曲は『Johnny B. Goode』ですね。 あっこゴリラ:チャック・ベリーを選曲するっていいよね。レジェンドだし神だし。これは絶対に食べたいですね。 石崎:行きたい(笑)。