「仙台育英」建学の精神でハンガリーに学ぶ加藤君の情熱
医療でも世界に通用する個性を持った人材を育てる必要がある[写真はイメージです](C)lenets_tan/stock.adobe.com
夏休みが終わった。この時期、多くの大学生・高校生が、医療ガバナンス研究所でのインターンを希望してやってくる。インターンを経験した後には、上京する際に研究所に立ち寄ってくれる人もいる。そのような若者の一人に加藤友輝仁君がいる。 加藤君は、ハンガリーのセゲド大学に在学する医学生だ。グローバルに活躍する人材を如何にして育成するかを考える上で、彼の存在は示唆に富む。 私が加藤君に興味を持ったのは、飄々とした風貌ながら、逞しく生き抜いているからだ。ハンガリーの医学部には、日本を含め世界中から学生が集まる。日本の医学部と比べ、入学は比較的容易だが、進級は厳しい。ストレートで卒業するのは3分の1、留年が3分の1、残りは退学する。医療ガバナンス研究所でインターンを経験し、ハンガリーのセンメルヴェイス大学医学部を卒業し、医師となった吉田いづみさんは「帰国子女でない私にとって、英語で授業を受けるのは、とてもストレスだった」という。
本文:3,230文字
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上昌広