【維新・吉村洋文新代表】斎藤知事のSNS戦略めぐる騒動をどう見る?立花孝志氏の知事選立候補は「良いかどうか判断するのは有権者」 政治家としての今後も聞いた
日本維新の会の新代表に選ばれた、大阪府知事の吉村洋文氏。代表就任早々「野党第一党は目指しません」と路線変更を宣言しました。そんな吉村新代表に聞いたのは『新時代の選挙』のあり方について。兵庫県知事選挙で浮彫りになったSNSの課題などについて自身の見解を語りました。 【写真を見る】“3足のわらじ”の吉村新代表に街の声は?
吉村新代表「SNSを選挙活動で規制するのは難しい」
―――11月17日に投開票された兵庫県知事選挙では、SNSを使った選挙活動をめぐり、運用方法や情報公開のあり方に課題が出ました。 今後の選挙における“SNSの使い方”についてはどう考えていますか? (日本維新の会・吉村洋文新代表)「ネットとリアルが融合する時代になり、ネットでの発信が選挙の票とも直結する時代になってきた。なのでやり方を変えますし、僕もYouTubeを遅ればせながら始めまして、見よう見まねでやれることをやろうかなと。ただこれはあくまでも手段であって、大事なのは芯にあるものは何か、国政政党として何を訴えていくのか、そこが僕は非常に重要だと思っています」 「SNSでは、情報の真偽はなかなか判定が難しいです。でもSNSを使ってる人は、真実もあれば嘘もあるとわかって使っていると思いますし、選挙活動で規制するのは難しいんじゃないかなと思います」
SNSでの誹謗中傷は「すごく線引きが難しい」
―――兵庫・斎藤知事の知事選でのSNS戦略などをめぐり「公職選挙法違反の疑い」が指摘されています。PR会社はコラムで「広報全般を任されたと」記載、斎藤知事側は「女性は個人でボランティアだった」としていて主張が食い違っていますが、この騒動についてどうみていますか? 「真偽はわからないですけど、SNS社会なので、いろんな情報がこれからどんどん出てくるんだと思います。あとはわれわれがどう扱っていくか。SNSでの誹謗中傷は多くて、非常に心を痛められる方もたくさんいらっしゃいます。だから何とかできないかと、大阪府でできる限り最大限のSNS上の誹謗中傷を防ぐ条例を作りました。そこで一番問題になるのは『誹謗中傷って何なの?』と」 「僕は行政側ですから、ある意味権力者です。権力を持つ人間が『これは誹謗中傷だからアウト』ってどんどんやるのが本当にいい社会なのか。実は、どこまでが批判でどこからが誹謗中傷かすごく線引きが難しい。差別については線が引けるので、大阪府が直接指導や削除要請をできる条例を作ったんですけど、専門家の意見でも言われたのが、誹謗中傷は難しい。表現の自由がありますから」