【Bellator】矢地祐介、地元バルナウイのダースチョークに初回、一本負け「矢地の動きを冷静に見て戦った」(バルナウイ)
2024年5月17日(金)25時から『Bellator Champions Series Paris』(U-NEXT配信)が、フランス・パリのアコー・アリーナで開催された。 【写真】長いリーチで矢地の腕を抱えて首を絞めたバルナウイ。14個めの一本勝ち(試合写真追加) プレリミナリーのライト級(5分3R)では、RIZINから矢地祐介が参戦。地元フランスの強豪マンスール・バルナウイと対戦。アウェーのブーイングのなか、初回、一本負けを喫した。 ▼ライト級 5分3R 〇マンスール・バルナウイ(フランス)21勝6敗 153.7ポンド(69.71kg) [1R 4分08秒 ダースチョーク] ×矢地祐介(日本)26勝14敗 155.3ポンド(70.44kg) 矢地は、ホベルト・サトシ・ソウザ、ルイス・グスタボに敗れた後、ボイド・アレン、ザック・ゼイン、そして2月の前戦で緊急参戦で階級下の白川陸斗を2R リアネイキドチョークで極めている矢地のセコンドには、練習先のロータス世田谷の八隅孝平がつく。またバルナウイの体躯・技術を想定してイゴール・タナベらとも練習してきた。 対するバルナウイはROAD FCライト級王者から2022年10月にBellator初参戦。アダム・ピコロティをリアネイキドチョークで極めるも、ライト級GPでは元王者ブレント・プリムスに判定負け。2023年9月の前戦でもジェイ・ジェイ・ウィルソンに得意の極めを凌がれ、判定負けを喫している。 矢地は、本誌の取材に「完全に俺は噛ませ犬だなって印象です。すごく強い選手ですけど直近は2連敗していて、復帰戦の位置づけで地元の大会で、僕くらいの選手に勝って盛り上げるみたいな。そういう魂胆だと思うんで覆してやろうとは思っています」と意気込み。 バルナウイのスタイルを「選手としては、僕と似てるのかな。打撃をちょろっとやって、四つとか首相撲やって、寝技の展開が得意という。だから噛み合うと思います。背格好は違いますけど、なんとなく戦いの流れというか、組み立て方は似ているのかなと思いますね」と評している。 ウィルソンの左の打撃に苦戦し、スタミナ切れもありかつての圧倒的な極め力に若干の陰りが見えるバルナウイに対し、矢地はサウスポー構えの打撃の見切りの向上、さらに組み力も高めている。 バルナウイには下になってもジョンウェインスイープ(ニーレバー)でのスイープ(ハーフガードで相手の片足を両足で挟み、横に崩すスイープを得意としているが、矢地は「何か持ってるけど、そんなに上手い印象はなくて、組み技も首相撲も結構雑だし、色々と大味なところはある」と、極めを防げばチャンスが広がるとした。 一方のバルナウイも現地にて「矢地がコンプリートファイターなのは分かっているが、俺の方が強いだろう。だから問題ない」と、淡々と語っている。 矢地の海外での試合は、2015年12月『PXC 50』でのアレクサンダー・ヴォルカノフスキー戦(3R 三角絞めで一本負け)以来。『ROAD TO UFC』出場も望んでいた矢地は、5月のパリで地元のバルナウイに勝利し、米国でのBellatorに継続参戦できるか。 ◆ ◆ ◆ 1R、サウスポー構えから先に左ハイ。先に組む矢地に首相撲ヒジはバルナウイ。効かされたか、押し倒された矢地が下に。ハーフで腰を抱くバルナウイ。 足を抜いて右で差して金網で立つ矢地。金網背に首相撲ヒザでスタンドに戻す。左ハイから組むのは矢地。しかし左で差して体を入れ替えるバルナウイが、片手を股に差し入れて持ち上げテイクダウン! サイドを取られ、金網を蹴って頭を中央に向ける矢地。 左で差して立ち上がる矢地の動きに、バルナウイが右手でオーバーフックし左ヒジで組んでダースチョークを合わせると、亀になろうとする矢地を絞めてタップを奪った。 試合後、バルナウイは、「いい気分だよ。矢地の動きを冷静に見て戦えた。チャンピオンを目指す」と、ウスマン・ヌルマゴメドフが持つ王座挑戦を目標に掲げた。 また現地視察した榊原信行RIZIN CEOは、矢地を労う写真とともに「それにしてもベルナウイは強かったですね。やはりフランス人選手を相手にすると凄いブーイングをもらいますね。これからも完全アウェーの海外での試合に果敢に挑みたいと言う野心的な日本人選手には世界中のあらゆるプロモーションに働き掛けて試合の機会を作りますよ。矢地もこれに懲りずに、未だ未だチャレンジして欲しいです」と、SNSに記している。
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