【朝日杯FS】アルテヴェローチェが武豊騎手で無傷3連勝戴冠へ
2歳マイル王決定戦「第76回朝日杯フューチュリティステークス」が15日、今年は阪神から京都へ舞台を移して行われる。新馬―サウジアラビアRCを制したアルテヴェローチェが再び武豊騎手を鞍上に迎え、3連勝での戴冠を狙っている。 ◇ 一気に世代の頂点へ駆け上がる。父モーリスからスピードと瞬発力を受け継いだアルテヴェローチェは札幌芝1500メートルの新馬戦―サウジアラビアロイヤルCを連勝。前走はスタートを決めると脚をため、直線で大外から力強い末脚を繰り出して差し切った。勝ちタイム1分33秒0は同レースの2位タイという優秀なもの。先々への夢が広がる勝ちっぷりだった。 前走後は栗東TC近くのノーザンファームしがらきへ放牧に出て、11月14日に帰厩。1週前は再コンビを組む武豊騎手を背に、CWコースでOP馬ユティタムにクビ遅れたものの、6ハロン80秒1、ラスト1ハロン11秒1の好時計をマークした。 「相変わらずいい動き。状態は良さそう。新馬のときに比べて力強くなったし、跳びが大きくフットワークがいい。乗っていて気持ちのいい走りをする。マイルはピッタリ」とユタカは好感触に笑顔を見せ、須貝調教師も「1週前としては理想的な追い切りができた。真面目な馬で鞍上の指示に素直に従うところがセールスポイント。このままのいい状態でレースに臨めれば」と確かな手応えを感じている。 昨年の勝ち馬ジャンタルマンタルはNHKマイルCをV。3年前の覇者ドウデュースは日本ダービーを制し、その後の足跡は周知のとおり。近年の優勝馬の活躍は目を見張るものがある。無傷3連勝で2歳マイル王の座を射止め、アルテヴェローチェも偉大なる先輩たちに続きたい。(夕刊フジ)