トイレが変われば地球が変わる。30年間世界のトイレ問題に取り組んできた女性が目指す「トイレから地球革命!」
世界中のトイレについて調査や研究をしてきたトイレ研究家の白倉正子さん。 「たまたま大学でトイレを取り上げる授業があり、発展途上国ではトイレがなく、あっても汚くて不衛生で子どもが死んでいくとのことでした。 【画像】日本人として初めて世界トイレ協会の理事に就任した白倉正子さん だからトイレが変われば地球が変わるかもしれないと考えました」
トイレが当たり前にある世の中に
大学卒業後、トイレ清掃のアルバイトをしながら世界中のトイレの調査や研究をしてきた白倉さん。 アフリカを訪問した際には、屋外で排泄する影響で飲み水が汚染され、コレラが流行した事実を知った。 そこで安全で清潔なトイレの普及を目指し、30年に渡り啓もう活動を続けてきた。 横浜市で行われたイベントでは、災害時に役立つ「携帯トイレ」の使い方をレクチャー。 吸水シート付きのビニール袋を箱やバケツにかぶせて使い、使用後は紐で縛って捨てられることを説明した。 黒い大きなビニール袋に穴をあけ、頭から被れって全身を覆えばプライバシーも守れる。 参加者は「リアルな話が聞けて嬉しかった」と話した。 2023年には、日本人として初めて世界トイレ協会の理事に就任。国際会議で衛生的な日本のトイレ事情を発信した。 トイレから命を考えていく。 白倉さんは「トイレは汚くて臭い、さらにタブー感が強くて問題意識を持ちにくい。 SDGsでやっと世の中にトイレの問題が出たので、みんなでトイレの在り方を考えてほしい」と話す。
SDGs
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。
フューチャーランナーズ~17の未来~