Travis Japan川島如恵留、念願の声優初挑戦で全力出し切る「『こんな声も出せるんだ』と思ってもらえたら」【インタビュー】
■また声優に挑戦するなら…「ゴリゴリの悪役を演じてみたい」
――今回の経験を経て、また同じような機会があるとしたら、演じてみたい役とかジャンルはありますか。 みんなが知っているような作品の劇場版キャラクターってあるじゃないですか。本編には出てこないキャラクター、そういう役に挑戦したいです。悪役のこともあれば、良いやつの時もあるような。いろんな役を演じてみたいなって思います。今回の葛西甲斐は悪役として登場するのですが、ちょっとどこか憎めないかわいらしさがある子だったので、今度はゴリゴリの悪役を演じてみたい。 ――悪役と、正義側の役では演じていてどちらが楽しいと思いますか。 僕は『僕のヒーローアカデミア』がすごく好きで。かつ『ヒロアカ』の中ではヒーローとヴィランで分かれていて、ヒーロー側が好きなんですよ。でも、ヒーロー側が輝くためには、やっぱりヴィラン側が面白くないと輝かないところもある。ヴィラン側にフィーチャーされているシーズンがあったりもするので、どちらか片方が好きだともう片方も気になるようになってくる。悪が輝くと、正義側がかっこよく見えたりする。ヴィラン側としてちゃんと戦う側で演じてみて『やっぱりヒーローってかっこいいな!』って思い直せたら、いいなと思います。 ――今回Travis JapanさんがOPテーマを担当されるということで、どのような楽曲になりそうですか。 『多数欠』で僕らがOPテーマを担当するシーズンは物語も後半で、戦いが増えてくる。疾走感みたいなものがあったらいいなと思います。ただキャラクターがさわやかなので、 ドロドロした感じっていうよりは、その作品の世界観、キャラクターをより魅力的に感じてもらえるような、さわやかで疾走感のある、 いわゆるJ-POPみたいなものができたらいいな。アニメのキャラに声を入れるのと同じように僕たちも新しい楽曲にTravis Japan 7人の声で命を吹き込むわけなので、楽曲は楽曲で、やっぱりいろんな人に好きになってもらえるように、愛してもらえるように作りたいですし、Travis Japanの世界の中だけで完結するんじゃなく『多数欠』という作品と合わさって完結するような、幅の広い曲になったらいいな、と思います。 ――改めて『多数欠』という物語の魅力や1番好きなところを教えて下さい。 ストーリーも設定がめちゃくちゃ面白い。キャラクターもめちゃくちゃいい。バトル漫画でもないし、謎解きかと言ったらそれだけでもない。ちょっと月並みな表現になっちゃいますが、今までこんな作品なかった。あれもこれも融合しているのに、ごちゃごちゃしていない。一貫性のあるストーリーの流れになっていることが、すごく読みやすかったです。『嫌い』と思うキャラがいない。原作の先生も『どのキャラにも絶対に好かれるポイントがあって自分は全員それぞれが好きだ』とお話をされていて“絶対悪”みたいなのがいない作品です。ハートフルなところでもあるのでぜひ原作を読んでいただいて、アニメを見ていただきたいなと思います。 ――最後に楽しみにしているファンの方にメッセージをおねがいします。 初めてのことなのですが、自分なりにいっぱい準備してきて、自分なりに今、出せる100点満点を出したつもりなので、聞き逃しちゃうぐらいになっていたらいいねって(笑)。『あれ?今の如恵留だった?』と思ってもらえたらいいなと企んで、頑張らせていただいたので、 聞き逃さないように葛西甲斐にも注目してもらえたらいいな。一生懸命頑張りました!すごく楽しかったので、新たな挑戦をしている如恵留を、ぜひ見ていただけたらいいなと思います。