週末見たい展覧会5選。モネの睡蓮、真鍋大度展、「ゴミうんち」など【10月第2週】
注目展示がもりだくさん
【東京】「モネ 睡蓮のとき」(国立西洋美術館) フランスの印象派を代表する画家、クロード・モネの展覧会が開催中。日本でも広く親しまれている「積みわら」や「睡蓮」の連作を手がけているモネだが、本展はとくに画家の晩年の制作と表現の変化に焦点を当てる。世界最大級のモネ・コレクションを誇るパリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開作品を含む、厳選されたおよそ50点が来日。日本国内に所蔵される作品も加え、計64点の名画が集結している。 会場:国立西洋美術館 会期:10月5日~2025年2月11日 【東京】「松谷武判 Takesada Matsutani」(東京オペラシティ アートギャラリー) 松谷武判(1937~)は、パリを拠点とするアーティスト。60年を越える活動を通して、物質が示す表情や肌理、存在感と生命の波動、流動を交錯させる優れた制作を続けてきた。「具体美術協会」の活動からパリへ、パリから世界へ飛躍した松谷の活動を総数200点以上の作品で大回顧する展覧会が開催中。展覧会に行く前にはインタビューもチェックしてほしい。 会場:東京オペラシティ アートギャラリー 会期:10月3日~12月17日 【東京】「追悼 野見山暁治 野っ原との契約」(練馬区立美術館) 戦後の日本洋画の第一線で活躍し、去年102歳で死去した画家の野見山暁治。練馬区立美術館では開館準備中から野見山の作品の収集を続け、近年もコレクションを充実させてきた。本展では収蔵後、初公開の作品を含む、油彩画、ドローイング、版画に加えて、練馬区のアトリエでの野見山の愛用品など、前後期を通じて約80点を紹介。最初期から最晩年までの画業を見る貴重な機会となるだろう。なお本展は、来年の美術館建て替え準備のため2階部分のみで展示される。 会場:練馬区立美術館 会期:10月6日~12月25日 【東京】「ゴミうんち展」(21_21 DESIGN SIGHT) 文化的にもどこか見たくないものとして扱われている、ゴミやうんち。ゴミ捨て場や水洗トイレは、まるでブラックボックスのように私たちがゴミやうんちを忘れるための装置として機能してきた。人間社会では、その両者の存在が大きな社会問題となっている。本展は「ゴミうんち」という新しい概念をきっかけに、世界の循環に向き合う実験の場。参加作家は井原宏蕗、veig、岡崎智弘、小倉ヒラク、Alternative Machine、狩野佑真、北千住デザイン、ザック・リーバーマン、佐藤卓、清水彩香、STUDIO SWINE、高尾俊介ら。 会場:21_21 DESIGN SIGHT 会期:9月27日~2025年2月16日 【大阪】真鍋大度 「Continuum Resonance: 連続する共鳴」(VS.[ヴイエス]) プログラミング、コンピュータそのものが持つ本質的な面白さや、人間と機械、アナログとデジタル、リアルとバーチャルの関係性、境界線に着目し、様々な領域で活動してきた真鍋大度。うめきたグラングリーン大阪に誕生した新たなスペース「VS.(ヴイエス)」で新作が集まる大規模個展を開催中だ。天井高15mのキューブをはじめ建築空間全体で音、映像、データが融合したイマーシブなアート空間を体験することができる。会期終了せまる。 会場:VS.(ヴイエス) 会期:9月6日~10月14日
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