人生を懸けた“ワイスピ車両” 部品盗難で被害総額500万円 夢を奪われ…「許せない」怒り殺到
「いろいろな方がXをフォローして応援してくれているので、少しは頑張れそうです」
ドリフトレースには、FORMULA DRIFT JAPANのFDJ3カテゴリーでの出場を目指していたが、今回、断念を余儀なくされている。 「出場予定車両として制作していました。車両の目的はもちろん海外でドリフトしたいという夢もありますが、まず何よりいろいろな人に楽しんでもらいたい! 子どもたちにドリフトレースへの興味を持ってもらいたい! という思いで制作している車両です。ワイルド・スピードの外装だったら『面白そう』と分かりやすいですよね。そこからスポーツカーへの興味を持ってほしい。その一心です。もちろんネタ枠だけでなく、FDJ3から頑張れるようにエンジンや仕様の変更も本気で制作予定でした。そして、『宮崎から世界へ!』が目標です。もともと某大型イベントでワイルド・スピードアワードもいただいた私一番の愛車でもあります」。人生の情熱を注いだ思い入れの深い1台。それだけにショックは計り知れない。 「このまま終わってしまうのかなぁと悔しいです」――。被害者男性が今回の盗難被害と情報提供をXで呼びかけると、「人の楽しみを奪うなんてありえねぇ!」「まじでありえない野郎が出てきましたね…微力ですが拡散しておきます!」「夢を奪うのは許せません」「許せないですね……ロータリー好きとして、車好きとして…拡散します!!」など、励ましの声が多く寄せられている。 防犯カメラに犯行の一部が映っており、犯人逮捕の糸口につながればと、捜査の進展を願う日々だ。 「簡単に購入できる金額のものではないですし、なんのサポートもなくすべて個人のお金で賄っている状況なので、計画は止まってます。なかなか人生うまくいかないものですね。いろいろな方がXをフォローして応援してくれているので、少しは頑張れそうです」と被害者男性は胸中を語る。 過去に親子連れが愛車フォーチュンFDに関心を寄せて見てくれた光景が、何度も思い返されるという。「作ったかいがあったなと思っています」。切実さが痛いほど伝わってくる。 オーナーや周囲の人たちの人生を台無しにする卑劣な車両盗難の犯罪。踏み込んだ社会的な対策が早急に求められている。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム