トップ昇格の清水ユース小竹知恩は「エスパルスの顔となっていきたい」
J2清水エスパルスは8日、同ユースのMF小竹知恩(18)が来季からトップに昇格すると発表した。50メートル走5秒台の俊足を誇るサイドアタッカーは報道陣の取材に応じ「エスパルスの顔となっていきたい」と宣言した。 来季J1に復帰する清水に頼もしいピースが加わる。ナイジェリア人の父と日本人の母を持ち、180センチ、76キロとプロと遜色ない体格を誇る。指導してきた沢登正朗ユース監督(54)によると、先日の50メートル走の測定で6秒を切ったという。「スピードはストロング。三笘選手のように抜ける選手になってほしい」と同監督。本人も[ドリブル、シュートが得意。活躍して今後は海外やA代表に入る選手になれれば」と意気込んだ。 ユース同期のMF西原源樹(17)は今季途中にプロ契約した。「毎試合見て悔しい思いをしていた。もっとやらないといけないという原動力になっていた」。自身は今季から沢登監督の勧めで筋トレを本格的に始め、プロ仕様の体に近づけてきた。「(西原に)負けているとは思っていない」。同じサイドMFを主戦場とするライバルと真っ向勝負していくつもりだ。 本拠地・アイスタに立つ日を今から心待ちにしている。「ファンの方が熱狂的なことは認識している。最高の雰囲気を作って下さるので早く活躍したい」。期待の星が清水の未来を切り開く。(武藤 瑞基) ◆小竹 知恩(こたけ・しおん)2006年4月14日、栃木・佐野市生まれ。18歳。FEアトレチコ佐野、プログレッソ佐野FCを経て清水ユースに入団(精華学園高清水校に在学中)。U―16、U―17日本代表。23、24年に清水で2種登録。180センチ、76キロ。利き足は右。 ***** 〇…チームは最終節のホーム・熊本戦(10日)に向け一部非公開で調整した。すでにチケットは完売。GK沖は「たくさんのお客さんの前でプレーできるのは醍醐(だいご)味。しっかり勝ちきりたい」と表情を引き締めた。自身が先発した直近2試合は連続完封をマーク。「フィールドとうまく声かけができている」と、3試合連続の無失点でシーズンを締めくくる。
報知新聞社